研究課題/領域番号 |
06670532
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
田中 栄司 信州大学, 医学部, 講師 (50163506)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルス / Gene Cutter / 遺伝子治療 / リボザイム / アシアロ糖タンパク / ポリマーベクター / gene cutter / アシアロ糖タンパク受容体 / Ribozyme / in situ hyhrid:zation |
研究概要 |
1. HCV gene cutter はHCV RNAを塩基配列特異的に切断するribozyme RNAの部分と、これを肝細胞特異的に取り込ませるキャリアー(asialoorosomucoid-poly-L-lysine ; ASOR-PLL)の部分からなる。ビオチン化した合成RNA (poly-C)とASOR-PLLの複合体をラットに静注したところ、ビオチン化poly-Cは肝細胞にのみ検出され、キャリアによるgene cutterの肝細胞特異的な取り込みが確認された。 2. HCV感染培養ヒト肝細胞中のHCV RNAは、in-situ reverse transcription (in-situ RT)法にて組織切片上で検出可能であった。この方法により、肝細胞中HCV RNAのribozymeによる切断の有無を検出したところ、HCV RNAの塩基配列特異的切断が確認された。 3. HCV感染培養ヒト肝細胞をラットの脾臓に移植し、動物実験モデルを作製した。HCV gene cutterを静注後10分で脾臓を摘出し、固定包埋後、パラフィン切片上でin-situ RTを行った。この結果、HCV gene cutterを静注したラットではHCV RNAのRTは起こらず、静注しなかったラットではRTが確認された。以上の成績は、HCV gene cutterにより、ラットの脾臓に移植されたヒト肝細胞にribozymeを導入することが可能であり、さらに、ribozymeによりHCV RNAが切断されたことを示す。 4. 肝細胞内の標的の存在する部位へribozymeをより効率良く送り込むことを目的に、ポリマーベクターを開発した。テキサスレッド標識Oligo-DNAとポリマーベクターとの複合体による検討では、導入は肝細胞特異的であり、さらに、細胞質へのOligo-DNA導入が証明された。
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