研究課題/領域番号 |
06670533
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
杉原 潤一 岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (70216323)
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研究分担者 |
村瀬 全彦 岐阜大学, 医学部, 助手 (80221620)
森脇 久隆 岐阜大学, 医学部, 助教授 (50174470)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 急性肝不全 / 間接カロリーメータ / 蛋白代謝動態 / 分枝鎖アミノ酸 / 栄養管理 / 間接カロリーメーター / 分岐鎖アミノ酸 |
研究概要 |
1.重症肝炎患者における代謝動態 重症肝炎(劇症肝炎、急性肝炎重症型)、健常者を対象として、10%ブドウ糖液を輸液および分枝鎖アミノ酸(BCAA)を多く含むFischer液(F液)500mlを輸液した際の代謝動態について間接カロリーメータを用いて検討した。 重症肝炎患者のエネルギー代謝は健常者に比し亢進していた。急性肝炎重症型(全例生存)では、F液投与後の蛋白燃焼量は有意に増加、すなわち投与されたBCAAはエネルギー源として利用されていた。一方劇症肝炎においては、中等度代謝亢進群(生存率75%)ではF液投与後に蛋白燃焼量は有意に増加したが、著明な代謝亢進群(生存率0%)では有意な変動は認められなかった。従って重症肝炎患者の栄養管理を行なっていく上では、間接カロリーメータを用いた代謝動態の評価が不可欠であると考えられた。 2.急性肝不全モデルにおける代謝動態 急性肝不全(AHF)ラットを用い、^<14>Cで標識したleucine (Leu)を定速静注することによりBCAAの代謝動態について検討した。 AHFラットでは対照群に比してLeuのbreakdownおよびoxidationはいずれも有意に亢進しており、蛋白異化亢進状態が存在した。このモデルに標準のF液(総窒素量12.2g/L, F比37.05)を投与すると、Leuのoxidationは有意に増加していることから、投与されたBCAAは代謝されているものと考えられた。さらにBCAAを豊富に含む輸液(総窒素量21.9g/L, F比148.2)およびactive placebo輸液(総窒素量21.9g/L, F比37.05)投与後の代謝動態についても検討すると、BCAAを豊富に含む輸液ではsynthesisの増加(protein-sparing effect)が観察された。しかしながら急性肝不全において亢進しているbreak downの抑制作用は、いずれの輸液においても認められなかった。
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