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内視鏡的吸引粘膜切除法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06670541
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関京都大学

研究代表者

酒井 正彦  京都大学, 医学部, 助教授 (20135560)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
キーワード早期胃癌 / EAM / 内視鏡的吸引粘膜切除法 / 内視鏡治療 / 先端フード / 胃腺腫
研究概要

1.内視鏡的粘膜切除法は消化管疾患の診断・治療法として臨床的にきわめて有用であり、一定の条件を満たす早期胃癌の根治的治療法として広く普及している。しかし、現在までの標準法として確立された、2チャンネルの処置用内視鏡を用いる従来法では、病変の部位によっては熟練した術者によってもなお困難であった。今回開発中の内視鏡的吸引粘膜切除法(Endoscopic aspiration mucosectomy:以下EAM)では病変の存在部位によらず、通常観察用1チャンネル内視鏡を用いて、容易確実に病巣を摘除可能となった。
2.病変部直下に局注して粘膜下層を剥離するまでは従来法と同様である。この後、先端にフードを、外側にスネアガイドチューブを装着した内視鏡を挿入し、病巣中央部を照準、フード内に病巣部を充分吸引後、病巣基部でスネアにより絞扼し、高周波通電切除し、切除標本をフード内に吸引収納して回収する。フードの材質、性状、形態などの試作を重ね、臨床応用を計ってきたが、現在ではスネアガイドチューブを一体化した形とした。
3.現在までに早期胃癌31例、胃腺腫43例にEAMが施行され、容易に、類円形の、平均径23×20mm標本が切除された。表面に挫滅はなく、病理学的検索も容易であった。合併症は穿孔1例、出血4例を経験したが全例内視鏡的に処理可能であった。
4.リンパ節転移のない早期胃癌に対する内視鏡的治療は患者の肉体的、経済的負担を軽減し、医療資源の節減に貢献する。技術的には容易なEAMによる恩恵は広く行き渡るであろう。医療機関にとっても特殊な内視鏡を要しないことは有益である。現在高度先進医療の適用を申請準備しており、今後さらに改良を加えて安全な方法として普及を計る予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 鳥居恵雄: "内視鏡的吸引粘膜切除法の開発" 日本消化器病学会雑誌. 93. 728 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Toru Kajiyama: "Endoscopic Aspiration Lumpectomy of Esophageal Leiomyomas Derived from the Muscularis Mucosae" The American T.of Gsatroenterology. 90(in Press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 金義宣: "内視鏡的吸引粘膜切除法により治療した直腸カルチノイドの3例" 日本消化器内視鏡学会雑誌. 37. 103-107 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 鳥居恵雄: "内視鏡的吸引粘膜切除法(EAM)におけるスネアガイドチューブ体型先端フードの開発" 日本消化器内視鏡学会雑誌. 37. 361-369 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Ayao Torii: "Endoscopic aspiration macosetomy as carative endosupio surgery." Jastro in terfinal Endoscopy. (in Press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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