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増殖因子による小腸粘膜細胞の分化と増殖の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06670558
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関徳島大学

研究代表者

岸 恭一  徳島大学, 医学部, 教授 (80035435)

研究分担者 六反 一仁  徳島大学, 医学部, 助教授 (10230898)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード小腸上皮細胞 / 増殖 / 分化 / 細胞増殖因子 / レチノイン酸
研究概要

本研究では、ラット小腸陰窩細胞より確立されたIEC-6を用いて、in vitroにおける小腸細胞の増殖と分化についての検討を中心に研究を進めた。IEC-6細胞の増殖については、表皮増殖因子(EGF)、インスリン、および塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)とインターロイキンならびにマクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)の作用について検討した。最も強力な増殖作用を示したEGFの増殖シグナルについては、細胞内タンパク質のチロシンリン酸化と細胞内遊離カルシウム濃度の変化について検討し報告した。
さらに、本研究では、吸収上皮に発現するアルカリフォスファターゼとスクラーゼの誘導を指標として、TGF-βとレチノイン酸によるIEC-6細胞の分化の検討も行った。IEC-6細胞は、RAR-αとγレセプターを発現していた。低血清培地で培養したIEC-6細胞にレチノイン酸を添加すると、RAR-αのmRNA量は減少するのに対して、RAR-γmRNAは明らかにその発現量を増加した。RAR-βは、レチノイン酸の添加に関わらずそのmRNAは検出できなかった。レチノイン酸はアルカリフォスファターゼとスクラーゼを誘導した。これら酵素の誘導は、ノーザンブロット法ならびにウエスタンブロット法によりそれぞれのmRNAと酵素蛋白質を解析して確認した。一方、TGF-βは、スクラーゼのみ誘導した。これらの結果より、レチノイン酸は、TGF-βと異なる経路でIEC-6細胞の分化の誘導を引き起こすことが示唆され、その作用には、RAR-γが関与する可能性が示唆された。本研究では、ほとんど手をつけられていない小腸上皮細胞の分化について検討し、非常に興味深い知見が得られた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Rokutan et al.: "Epidermal growth factor-induced mitogen signals in cultured intestinal epithelial cells." J.Gastroenterol.29. 56-62 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K.Rokutan et al.: "Oxidative stress induces S-thiolation of specific proteins in cultured gastric mucosal cells" Am.J.Physiol.266. G247-G254 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 六反一仁: "表皮増殖因子による小腸上皮細胞の増殖とそのシグナルの解析" Ther.Res.15. 246-250 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 二川 健: "小腸上皮細胞と増殖因子" GI Res.3. 50-56 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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