研究課題/領域番号 |
06670560
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 山口大学 (1995) 香川医科大学 (1994) |
研究代表者 |
白井 睦訓 山口大学, 医学部, 助教授 (20196596)
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研究分担者 |
渡辺 精四郎 香川医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (00158635)
西岡 幹夫 香川医科大学, 医学部, 教授 (30034937)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | C型肝炎 / T細胞 / 抗体 / ペプチド / ワクチン |
研究概要 |
(1) C型肝炎ウイルスの全アミノ酸配列のエピトープ検索用コンピュータープログラムによる解析で、α-ヘリックスやβ-シート構造を取る免疫原性の高い部位を抽出した結果、コアの前半に3つの高いα-ヘリックスインデックスを示す領域、後半部に広範にα、βとも高いインデックスを示す領域を検出し、これをカバーするようにコアの75%をカバーする11のエピトープペプチドを選出した。Env、NS領域、特に超可変領域、NS5領域についてコアと同様に32のエピトープペプチドを選出した。 (2) (1)に基づき、10〜20アミノ酸残基よりなる約43個のペプチドをt-Boc法により合成し、C18 Sep-Pakカラム、HPLCによって精製した。さらにペプタイドの量をUVモニターで検量し、一部はアミノ酸分析を行った。 (3) C型肝炎ウイルスのうち、コア、Env、NS1をcodeする遺伝子、NS5をcodeする遺伝子のvaccinia virusへの組み込みを行った。 (4) C型肝炎患者末梢血リンパ球を用い、(2)で合成したペプチド特異的cytotoxic T細胞(CTL)エピトープのスクリーニングを行い、コア由来11個のペプチドのうち1個の9-merペプチドがCD8+CTLエピトープとなっていることを発見した。このエピトープは、HLA-A2により抗原提示されており、同エピトープ特異的CTLは(3)で作製したHCV蛋白発現vaccinla virusの感染したULA-A2陽性細胞も特異的に障害することを確認した。 (5) HLA-A2, 1陽性者でC型肝炎ウイルス(HCV)特異的キラーT細胞をin vivoで誘導することが可能か否かを解明することを目的として、ヒトHLA-A2, 1遺伝子のトランスジェニックマウスを用い、HCV特異的キラーT細胞の誘導を試みた。ヒトHLA-A2, 1遺伝子のトランスジェニックマウスではA2. 1拘束性の4つのHCVペプチドに対し、T細胞レセプターを構築し、特異的CD8+キラーT細胞をin vivoで誘導可能であり、同マウスが、HCVへのヒト免疫応答の解析、ワクチン開発への応用に有用であることが解明された。また、HLA-A2陽性患者由来のヒト、キラーT細胞も同エピトープに対しほぼ同様の反応性を示していた。本研究は、ワクシニアウイルスペクターによるHCV特異的キラーT細胞誘導ワクチンを用い、HLA-A2陽性者でキラーT細胞誘導が可能であることを示唆した世界で初めての成績である。HLA-A2陽性者が日本人の50%を占めることから、本研究が有力なワクチン開発につながるものと思われる。
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