研究課題/領域番号 |
06670580
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
森山 貴志 自治医科大学, 医学部, 講師 (10240706)
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研究分担者 |
安藤 量基 自治医科大学, 医学部, 助手 (20265276)
金子 隆志 自治医科大学, 医学部, 助手 (10254913)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | C型肝炎ウイルスコア蛋白 / 細胞障害性Tリンパ球 / DNAワクチン |
研究概要 |
本研究の背景は、C型肝炎において、中和抗体の誘導を目標とした従来のワクチン法では、感染予防に不十分である可能性があり、他方、一般のウイルス感染症で、ウイルス排除において主役をなす細胞障害性Tリンパ球の基礎研究がすすみ、細胞障害性Tリンパ球を誘導することにより、感染予防だけでなく、すでに持続感染が成立しているウイルス感染症でも、治療法として有効な可能性が考えらていることである。従来の細胞障害性Tリンパ球を誘導する方法の問題点を克服する新しい試みとして、抗原蛋白をコードするDNAを直接、ワクチンとして用いる方法が注目を浴びており、C型肝炎ウイルスに対する応用の可能性を検討した。 C型肝炎のコア蛋白をコードするcDNAを発現ベクターに組み込み、プラスミドを作成しマウスを免疫した。脾細胞を取り出し、コア蛋白を内因性に発現するトランスフェクタントで刺激して、細胞障害性Tリンパ球の誘導を確認した。また、この方法によりコア蛋白特異的に増殖するヘルパーT細胞も誘導されたことを確認できた。 本研究によりDNAを直接、ワクチンとして用いることがC型肝炎ウイルスに対しても応用できる可能性が示された。今後、T細胞のライン化を図り、詳細な解析を行う予定である。また現在、使用可能なトランスジェニックマウスの解析も進行中であるが本研究の目的に鑑みて、ウイルス蛋白の発現を更に増やす系の確立を試みている。
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