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門脈圧亢進症におけるαβ遮断薬の門脈圧降圧増強効果に関する実験的、臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670588
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関日本医科大学

研究代表者

荒牧 琢巳  日本医科大学, 医学部, 教授 (60110970)

研究分担者 大須賀 勝  日本医科大学, 医学部, 助手 (90223817)
関山 達也  日本医科大学, 医学部, 助手 (80163111)
勝田 悌実  日本医科大学, 医学部, 助教授 (30142532)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード門脈圧亢進症 / αβ遮断薬 / β遮断薬
研究概要

1.動物実験はなお継続中である。
2.臨床的研究では,10例の門脈圧亢進症(肝静脈圧較差12mmHg以上)を伴う肝硬変において,カルベジロール10mg単回投与による血行動態の変化を観察した。
(1)肝血行動態では,閉塞肝静脈圧(mmHg)は投与前21.7±3.1から90分後19.6±2.3へ低下傾向を示し,平均低下率は8.3%であった。門脈圧の指標とする肝静脈圧較差(mmHg)は15.9±3.0から12.8±2.9へ有意に低下,平均低下率は18.1%であった。しかし,肝静脈圧較差の低下率が10%以上の,いわゆるresponderは6例のみであった。有効肝血流量(ml/min.n=6)は1170±548から968±497へ低下傾向を示したが,その差は有意ではなかった。
(2)全身血行動態では、心拍数(beats/min)は75.4±8.9から68.8±10.6へ有意に低下,平均低下率は8.6%であった。平均動脈圧(mmHg)は99.7±15.6から90.1±17.7へ有意に低下,その平均低下率は9.9%であった。心係数は4.07±0.78から3.71±0.45へ平均7.1%,有意に低下した。総末梢血管抵抗に有意の変化はみられなかった。
(3)肝血行動態と全身血行動態の変化の関連については,肝静脈圧較差の変化率と平均動脈圧の変化率の間に正の相関関係の傾向が認められた。
以上より,αβブロッカーのカルベジロールは門脈圧を低下させるが,responderの頻度はプロプラノロールを凌駕するものではなかった。その理由として,心拍数の減少率が平均8.6%と十分でないことが考えられ,今後,カルベジロールの投与量を20mgに増量して検討する必要があると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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