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C型肝炎ウイスルの肝発癌機構とくにウイルス非構造蛋白による遺伝子活性化の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06670589
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器内科学
研究機関金沢医科大学

研究代表者

蓮村 靖  金沢医科大学, 研究所, 教授 (40019956)

研究分担者 竹上 勉  金沢医科大学, 総合医学研究所, 助教授 (10113490)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードC型肝炎ウイルス / ウイルス非構造蛋白
研究概要

C型肝炎ウイルス(HCV)の非構造蛋白領域(NS)とくにNS3の機能を解明する目的で、1.NS3領域を有する大腸菌発現ベクターを作成して、N′末端領域発現用ベクターから32kDa蛋白、またC′末端領域発現用ベクターからは49kDa蛋白の2種の発現蛋白の採取に成功した。2.これら2種の発現蛋白が、ともにHCV感染患者血清とのみ反応し、ウイルス非感染者の血清とはまったく反応しにないこと、さらに発現蛋白にはATPase活性が証明されることを示した。3.正常マウス細胞にNS3発現用ベクターを導入し、NS3の細胞機能への影響を検討した。すなわち、細胞導入用の発現ベクターはNS3のN′末端側あるいはC′末端側領域をCMVのIEプロモーター下流に組み込んで作製し、これら2種の発現ベクターをマウス細胞(NIH3T3)にリポフェクチン法を用いて導入した。その結果、NS3領域のとくにN′末端側を導入した細胞では、細胞増殖が著明に亢進していることのほか、フォーカス形成能とコロニー形成能も著しく高まっていることが判明した。4.この導入細胞について、細胞内の発現蛋白の性状をHCV患者血清を用いたウエスタンブロット法で、またHCVDNAの存在をPCR法およびサウザンブロット法で検索した。その結果、本細胞には明らかなHCVの導入が確認できることが判明した。5.このN′末端側を導入して細胞増殖能が亢進した細胞をヌードマウスに接種して、接種動物の変化を観察した。その結果、細胞接種3週後の動物に明瞭な腫瘤形成が認められることが判明した。以上、HCVのとくにNS3領域の機能の一部は細胞の形質転換能であり、この機能の発現がウイルス感染細胞の転帰に大きな影響を及ぼす可能性を示す新しい成果を得た。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.TAKEGAMI: "Immunoreactivity and enzymatic activity of HCV nonstructural protein NS3." International Hepatology Cpmm. (in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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