• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

サルコイドーシスの発症素因としてのACE遺伝子多型性に関する国際共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670598
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関北海道大学

研究代表者

鈴木 潤一 (1995)  北海道大学, 医学部, 助手 (70196830)

山口 悦郎 (1994)  北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (10201831)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードサルコイドーシス / 血清ACE / ACE遺伝子多型 / 危険因子 / 予後因子 / ACE遺伝子
研究概要

血清ACE値はサルコイドーシス(以下サ症)の診断や活動性の指標として重要な位置を占めている.サ症の血清ACEは,主として単球,マクロファージ,類上皮細胞由来と考えられており,全身の肉芽腫の総量を反映していると言われている.しかし,われわれは日本人において健常人のみならずサ症患者においても,ACE遺伝子多型が血清ACEレベルを規定することを明らかにした.さらにACE遺伝子多型が弱いながらサ症の危険因子となる可能性があること,および重要な予後因子であることを報告してきた.サ症の病態には人種差があることが知られており,本研究の目的はわれわれの日本人で得られた知見が人種を越えて他国でも確認されうるかを検討することにある.スウェーデンのKarolinsaka病院のサ症患者(Sa)群80人,健常対照者(Co)群65人,同様にフィンランドのMjolbolsta病院のSa群59人,Co群70人を対象とした.各対象者のACE遺伝子型(II, ID, DD)および対立遺伝子(I, D)の頻度を同定し,同時に血清ACE活性を測定した.スウェーデンにおける各対立遺伝子の頻度は,Co群でI: 0.54, D: 0. 46, Sa群でI: 0.51, D: 0.49,同様にフィンランドでは,Co群でI: 0.49, D: 0,51, Sa群でI: 0.42, D: 0.58であった.両国のSa群とCo群の遺伝子型および対立遺伝子の頻度に有意差を認めなかった.しかし,血清ACE活性は,両国のCo群で遺伝子型DD, ID, IIの順に高値を示し,Sa群でも同様な傾向を示した.サ症の血清ACE値の評価にはACE遺伝子型を考慮した正常参考値が必要性が再確認された.われわれの日本人の検討においても,ACE遺伝子型は危険因子より予後因子としての意義が大きいと考えられ,現在両国の患者の臨床データを解析中である.

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (16件)

  • [文献書誌] 古家乾: "サルコイドーシスの予後因子の検討" 日本サルコイドーシス学会雑誌. 14. 72-73 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 古家乾: "日本人サルコイドーシスの予後-ACE遺伝子多型と予後" 日本サルコイドーシス学会雑誌. 15. 8-9 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 古家乾: "ACE遺伝子と呼吸器疾患" 血圧. (印刷中). (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Furuya, K: "Deletion Polymorphism in the Angiotensin I-Coverting Enzyme (ACE) Gene as a Genetic Risk Factor for Sarcoidosis" Thorax. (発表予定).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Furuya: "Analysis of prognostic factors for sarcoidosis." Jpn J Sarcoid. 14. 72-73 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Furuya: "Prognostic factors for Japanese sarcoidosis, ACE gene polymorphism and sarcoidosis." Jpn J Sarcoid. 15. 8-9 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Furuya: "ACE gene and respiratory diseases." J Blood Press. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Furuya: "Deletion polymorphism in the Angiotensin I-converting enzyme (ACE) gene as a genetic risk factor for sarcoidosis." Thorax. (in press).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 古家 乾: "サルコイドーシスの予後因子の検討" 日本サルコイドーシス学会雑誌. 14. 72-73 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 古家 乾: "ACE遺伝子と呼吸器疾患" 血圧. (印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Furuya,K: "Deletion Polymorphism in the Angiotensin I-Converting Enzyme(ACE)Gene as a Genetic Risk Factor for Sarcoidosis" Thorax. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 古家乾: "サルコイドーシスにおけるACE遺伝子多型性と血清ACE活性" 日本臨床. 52. 153-158 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 古家乾: "ACE遺伝子多型性からみたサルコイドーシスの病態" 日本サルコイドーシス学会雑誌. 13. 77-78 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 古家乾: "サルコイドーシスにおける予後因子の検討" 日本サルコイドーシス学会雑誌. 14. 72-73 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 小嶋淳一郎: "サルコイドーシスにおけるACE遺伝子多型性とBALF-ACE活性の検討" 日本サルコイドーシス学会雑誌. 14. 108-109 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 古家乾: "ACE遺伝子と疾患" 呼吸. 14. 2-9 (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi