• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

歯状核・赤核・淡蒼球・ルイ体萎縮症の分子病理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670641
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関東京大学

研究代表者

村山 繁雄  東京大学, 医学部(病), 助手 (50183653)

研究分担者 金澤 一郎  東京大学, 医学部(病), 助手 (30110498)
後藤 順  東京大学, 医学部(病), 助手 (10211252)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードDRPLA / 分子病理 / 神経病理 / CAG repeat
研究概要

目的:歯状核・赤核・淡蒼球萎縮症(以下DRPLA)遺伝子の異常と、中枢神経系の構成細胞の各々の病理形態学的所見との対応について検討した。対象:遺伝子的に診断が確認され、半脳を神経病理学的に、半脳を遺伝子学的に精査しうる、DRPLA三剖検脳を対象とした。方法:DRPLA遺伝子のreading frame中に存在するCAG repeatの長さが、形態病理所見にどの様に関与しているかについて、検討した。小脳、小脳皮質、小脳核、大脳皮質、大脳白質について、CAG repeat数を決定し、ついで、それぞれの部位における構成細胞の病理を、特異的細胞表面マーカーを用いて検討した。結果:CAG repeatの数は、小脳皮質で短く、小脳白質はそれに比べて長いこと。大脳皮質は小脳皮質に比べては長く、小脳白質と同程度であり、大脳白質ではさらに長いこと、小脳核は、大脳皮質と大きな差はないが、一例短かい症例が存在することが判明した。また、大脳白質のCAG repaetの数は、罹病期間が長い程、皮質とのrepeat数の開きが大きくなる傾向があることがわかった。病理との対応では、罹病期間が長いほど、大脳白質変性が強いこと、白質変性の性質としては、組織反応が全くなく、血管にも変化がなく、オリゴデンドログリアの髄鞘形成不全と考えた方がよいような変化であった。また小脳核のCAG repeatの短い一例は、小脳核に肥満性アストログリアの増加を伴っており、本来のDRPLA病変以外の変化が加わっていた。考察:まだ不充分な結果であるが、DRPLAの病変と異なる反応においてはCAG repeat数は増えないこと、逆にDRPLAと関連する変化ではCAG repeat数が増加し、それが特異な病理像につながる可能性が示された。今後、神経細胞、アストログリア、オリゴデンドログリアにおけるrepeat数と、それぞれの細胞のそれぞれの部位における病理所見を対応させていくことが必要であり、方法論を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi