研究課題/領域番号 |
06670642
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宇川 義一 東京大学, 医学部(病), 助手 (50168671)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | Magnetic stimulation / Motor cortex / Sensory cortex / Cerebellum / Basal ganglia / Ataxia |
研究概要 |
1.小脳部電気刺激の運動野への効果(発表論文1〜4) 正常者では、小脳部電気刺激により大脳運動野の興奮性が一過性に低下することを以前報告した。今回はこの方法により、種々の原因の失調症患者の分析を行った。その結果、小脳遠心系又は小脳自体のの病変による失調症では、正常の抑制が見られなかった。これに体して、小脳求心系の病変による失調症では正常の抑制が見られた。この結果から、本刺激法により、今まで不能であった小脳失調の責任病巣の機能的同定が行えると結論した。Fisher症候群の分析では正常の抑制が見られ、小脳遠心系と小脳自体の機能は正常と考えられた。すなわち本症の失調症が、小脳求心系の病変による失調症か、sensory ataxiaであることを証明したことになる。 2.感覚障害、大脳基底核障害による運動野の変化(発表論文5,6) 正常者での指先の感覚刺激による感覚運動野の興奮性の変化を脳磁図、大脳磁気刺激法により分析した。感覚やのみならず運動野も手指筋の領域が特異的に促通されているこをヒトで証明した。さらに現在、尺骨神経障害などの時に大脳感覚運動野の興奮性の変化を検索中である。大脳基底核疾患での大脳運動野の興奮性の変化も検討した。正常で見られる抑制が減少している例があった。我々の方法により、感覚刺激や大脳基底核からのInputが、皮質感覚運動野にどう影響するかをヒトで検索できる。
|