研究課題/領域番号 |
06670657
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
由村 健夫 九州大学, 医学部, 講師 (00201054)
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研究分担者 |
大西 晃生 産業医科大学, 助教授 (50091278)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | Charcot-Maric-Tooth病 / PMP-22 / connexin 32 / connexin 43 / hereditary neuropathy with liability to pressure palsies / Charcto-Marie-Tooth disease / connexin32 / connexin43 / Charcot-Marie-Tooth / Connexin32 |
研究概要 |
1.遺伝性末梢神経障害であるCharcot-Marie-Tooth病(以下CMT)のI型の遺伝子異常のうち最も頻度の高いものは本邦でもperipheral myelin protein-22 (PMP-22)を含む遺伝子領域の重複であることを確認した。 2.極めて稀にPMP-22の点変異があり、我々も1例のみ確認した。この症例の臨床症状はPMP-22の重複よりも重く、他の文献例と併せて、PMP-22点変異の臨床症状は重複例よりも重症である可能性を示した。 3. Hereditary neuropathy with liability to pressure palsies (HNPP)の少なくとも一部はPMP-22遺伝子の1つのalleleにおける欠損が原因であることを確認した。しかしPMP-22遺伝子に異常を認められないHNPPもかなり存在することもわかった。 4. PMP-22の重複を認めるCMT、PMP-22の半減を認めるHNPP、それぞれの患者の線維芽細胞でPMP-22mRNAの発現を検討したところ、遺伝子量(gene dosage)に比例してCMTでは増加し、HNPPではほぼ半減していることがわかった。従って他のミエリン蛋白の発現とのアンバランスが臨床症状を招いていると考えられるが、その詳細なメカニズムは不明である。 5. CMTの中でPMP-22遺伝子異常以外にconnexin 32(以下Cx32)の点変異を示すものがかなり(我々の確認し得たのは3家系)存在することがわかった。 6. Cx32はミエリンの膜蛋白と考えられ、末梢ミエリンの代表的蛋白質であるPoとほぼ同じ発現コントロール下にあることがわかった。ただしPoはミエリン形成が活発な時期(ラットの生後1〜2週)に発現が増えるが、Cx32は成長とともに増加する点が異なっていた。 7.末梢ミエリンにはCx32以外にCx43が存在することを確認した。Cx43の存在意義については検討中である。
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