研究課題/領域番号 |
06670705
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
林 秀晴 浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 助教授 (50135258)
|
研究分担者 |
寺田 肇 浜松医科大学, 医学部, 助手 (50252177)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | 代謝阻害 / 模擬虚血 / 再灌流 / [Na^+]i / [Ca^<2+>]i / ヘキサメチレンアミロライド / Na^+ / H^+交換 / Ca^<2+>交換 / ヘキサメチロンアミロライド / 心筋虚血 / カルシウム過負荷 / 細胞内カルシウム濃度 / 細胞内ナトリウム濃度 / 細胞内pH / Na / Ca交換 / 細胞拘縮 / ストロファンチジン / H交換 |
研究概要 |
代謝阻害(3.3mMのamytalと5μMのCCCP)20分以内に、[Na^+]iは上昇したが[Ca^<2+>]iは低値だった。その後の30分間で細胞は拘縮し、[Ca^<2+>]iは167±14%(平均±SE : p<0.01)に上昇した。代謝阻害中における細胞拘縮時の[Ca^<2+>]i上昇はジギタリス剤投与時に比し有意に低かったが、[Na^+]i上昇はより高度であった。代謝阻害20分後よりグルコース(10mM)投与30分後に、[Ca^<2+>]iは442±72%と著明に上昇した(p<0.01)。この[Ca^<2+>]i上昇は、hexamethelene amiloride (HMA)または無Ca^<2+>溶液の灌流により抑制された。以上より、代謝阻害時にはNa^+/Ca^<2+>交換が抑制されているため[Na^+]iと[Ca^<2+>]iの間に解離が生じるが、エネルギー補充後にはNa^+/Ca^<2+>交換が活性化されてCa^<2+>過負荷をきたすことが示唆された。次に、代謝阻害をpH6.6にすることにより模擬虚血とし、pH7.4で洗い流すことにより再灌流とした。虚血7.5分後に[Na^+]iは9.8±1.3mMから16.2±2.1mM(p<0.01)に上昇し、再灌流後には更に25.0±2.6mM(p<0.01)に上昇した。[Ca^<2+>]iは虚血後に133±9%(p<0.01)と上昇したが、再灌流後には徐々にコントロールまで回復した。細胞内pHは7.53±0.04から6.30±0.01(p<0.01)に下降したが、再灌流後には急速に回復した。HMAは再灌流後の[Na^+]i上昇を防衛し、無Ca^<2+>溶液は[Ca^<2+>]i上昇を防御した。以上より、Na^+/H^+交換は再灌流後に活性化されて[Na^+]i上昇の原因となり、再灌流後にはNa^+/Ca^<2+>交換を介するCa^<2+>流入があることが示唆された。
|