研究課題/領域番号 |
06670713
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
堀江 稔 京都大学, 医学部, 助手 (90183938)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | 心筋クロライド電流 / プロテインカイネースA / パッチ・クランプ法 / エンドセリン / GTP結合蛋白 / 情報伝達機構 / アデシレート・サイクレース |
研究概要 |
近年の細胞膜蛋白に対する遺伝子工学的な方法論の著しい発展により多くのイオン選択性を有する多種類のチャネルが存在することが明かとなりつつある。心筋においては臨床不整脈との関連から古くより電気生理学的な手法を用いて検索されてきたが、1980年代半ばから普及したパッチ・クランプ法により個々のイオン・チャネルの活性を直接観察することができるようになり、近年長足の進歩をとげた。ところが、ナトリウムやカルシウム電流が当初より注目を浴び詳しく調べられたのに対し、クロライド電流は、その生理的意義が非常に高いにも関わらず研究が遅れ、プロテイン・キナーゼA(PKA)によって制御されるクロライド電流が発見されたのは1989年であった。本研究課題では、このPKA感受性クロライド電流に注目してブロッカーの側面から、その調節機構について検討した。実験は単離モルモット心室筋細胞をパッチクランプ法に供し、全細胞からのクロライド電流として記録した。裏面の研究発表蘭にもあるように、今回、われわれは世界に先駆けて、このクロライド電流が、エンドセリンにより阻害されることを発見し、そのメカニズムを含めて報告した(Nature,370:297-300)。さらにクロライド電流の活性化の調節機構として膜のGTP結合蛋白のいわゆるbasal activityが重要であることを、クロライド電流のrebound現象から報告した。さらにこの関連で多くの研究がなされた。英文での発表論文に限り、裏面に報告する。
|