研究課題/領域番号 |
06670745
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
|
研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
加藤 光敏 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60177475)
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1995
|
研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | ADP / ATP担体蛋白 / ミトコンドリア / 心筋症ハムスター / ATP Carrier protein / cardiomyopathic hamster |
研究概要 |
心筋症の動物モデルであり、当研究室で繁殖飼育しているJ2N系心筋症ハムスター、およびBio14.6系ハムスター、またコントロールハムスターとしてゴールデンハムスターを用いてADP/ATP担体蛋白質に関して分子生物学的手法を用いて解析を行なった。このADP/ATP担体蛋白質、以下AACはミトコンドリア内膜に存在し、ミトコンドリア膜の内外へADP/ATPの交換輸送を行なう重要な蛋白質である。AACのクローニングはゴールデンハムスター心筋よりmRNAを抽出し逆転写酵素を用いてcDNAを合成した。cDNAよりλgt10 phage vectorでcDNA libraryを作成した。またヒトfibloblast由来のcDNA liblaryよりヒトのAACcDNAの塩基配列をもとにして設計したプライマーを用いて、PCR法にてAAC cDNAクローンを得た。これをプローブとして、cDNA libraryよりplaque hybridization法を用いてAAC cDNAをisoenzymeについてクローニングを行った。次にAACのmRNAのレベルにおいての発現をdot blot hybridyzationを用いて調べた。AACのmRNAレベルでの発現は正常ハムスターが最も強く、心筋症の程度が強いハムスターほどAACの含有率が低下していた。さらにAACの減少と共にmRNAレベルでの発現低下が存在していた。これらより心筋症の病因の一つにAACの異常が存在していると判断される。
|