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食物アレルギーに関与する抗原特異的補助T細胞亜群の解析とその制御法開発

研究課題

研究課題/領域番号 06670773
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

高木 秀二  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (20201593)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード卵アレルギー / サイトカイン / T細胞クローン / インターロイキン4 / インターフェロン・ガンマ
研究概要

卵アレルギーの乳幼児の末梢血リンパ球は、卵白、オボアルブミン、オボムコイド刺激により、増殖反応を示し、IL-4産生細胞数増加がおこり、IL-4分泌も亢進した。また、in vitroでの刺激なしに、IL-4の分泌が見られた。PHA刺激により、CD4+細胞内のIL-4産生細胞の割合が、対照に比べて高かった。IFN-γの産生は、即時型アレルギー反応のみの患者群に比べ、アトピー性皮膚炎のある患者群では、低下していた。これは、特異的抗原ではなく、PHA刺激においてもみられ、ダニに反応のあるアトピー性皮膚炎等、遅延型反応のある場合の共通の異常である可能性がある。今回の検討対象である卵アレルギーでは、即時型反応のみの群と遅延型反応を示す群は、卵の成分に反応するという点で共通し、IL-4産生の亢進がサイトカイン産生の異常として基盤にあり、前者と後者の違いは、INF-γの産生の点であると考えられた。しかし、その本体は不明のままであり、今後の研究が必要である。
遅延型反応のある患者から、オボアルブミン特異的CD4^+T細胞クローンを9株樹立した。すべてTh2タイプのサイトカイン産生パターンを示した。1クローンのみオボアルブミンペプチド323-339に反応して増殖した。PH-1.0ペプチド(Leu-Tyr-Gln-Glu-Leu-Gln-Lys-Leu-Thr-Gln-Thr-Leu-Lys)は、この患者由来のリンパ芽球様細胞株に対するペプチド323-339の結合を抑制し、クローンの増殖反応を抑制した。今後、オボアルブミンのT細胞エピトープの解析によってT細胞への抗原提示の段階における制御を利用した治療の開発に結びつくことが期待される。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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