研究課題/領域番号 |
06670779
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
朝山 光太郎 山梨医科大学, 医学部, 講師 (70129310)
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研究分担者 |
中根 貴弥 山梨医科大学, 医学部, 医員
神谷 裕子 山梨医科大学, 医学部, 医員
土橋 一重 山梨医科大学, 医学部, 助手 (60260569)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 抗酸化酵素 / フリーラジカル / 過酸化脂質 / 免疫組織化学 / イムノアッセイ / 小児 / グルタチオン / 糖尿病 / グルタチオン・ペルオキシターゼ / 免疫組織化学染色 / スーパーオキシドジスムターゼ / 抗酸化物 / アスコルビン酸 |
研究概要 |
ウシ脳ホモジネート脂質自動酸化能(AOA)は新生児期から乳児期に増加して学童期以降は加齢とともに低下した。AOAおよびラジカル消去能総括性(TRAP)は、インスリン依存型糖尿病患児とストレプトゾトシン糖尿病ラットの両方で低下しており、抗酸化機構の異常が糖尿病合併症としての組織傷害に関与する可能性がある。慢性腎不全ではAOAが低下していて、動脈硬化促進などに関与していることが示唆される。細胞内GPXの免疫金粒子ラベル酵素電顕法による検討を、ラット肝および肺胞上皮で行った。肺胞組織では細胞内GPXは肺胞マクロファージに最も多く、次いでII型肺胞細胞に多く、他の細胞種では少なかった。細胞内分布は、肝細胞でも肺胞細胞でも同様で、ミトコンドリアに最も多く、細胞質内と同等量が核内にも分布し、他の細胞内小器官にも依存していた。GPXは二つの細胞内SOD(CuZnSODおよびMnSOD)に一つで対応する分布を示した。組織切片をFITC蛍光染色して、画像解析法で定量化した。細胞内GPXとSODは胎児ラット組織において、在胎15日以降では日齢が進むに従って、酵素も段階的に増加し、相互に協調した生理的変動であった。FPLCを導入して、ラット血漿中GPXを精製した。純品比活性は250単位/mg、精製度は1470倍、収率は19%であった。家兎に免疫して3000倍で組織化学染色とイムノブロットに用いられるポリクローナル抗体を作成した。血漿GPXは23kDaのサブユニットの4量体で、細胞内GPXの22kDaよりは分子量がやや大きく、等電点もやや酸性であり、比活性は大きく異なっていた。細胞内GPXのポリクローナル抗体と血漿GPXとは交差反応性がなかった。血漿GPXは組織化学染色では糸球体にはなく、腎尿細管とヘンレ係蹄に集積していた。血漿GPX値をEIAキットで測定したところ、インスリン投与で血糖コントロールされている患児においては、血漿GPX抗原量は対照児と比較して有意に増加していなかった。
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