研究概要 |
1)Adhesion assayによるサイトメガロウイルス感染細胞に対する末梢血に白血球の接着サイトメガロウイルスウイルスが感染ヒト胎児線維芽細胞と非感染細胞に対する白血球の接着を検討したところ末梢血単核球はサイトメガロウイルス感染細胞に対して有意に接着が増加し、B細胞、単球は同様であったがTリンパ球、好中球はサイトメガロウイルス感染細胞、非感染細胞どちらにも接着しなかった。活性化Tリンパ球はサイトメガロウイルス感染細胞に対して有意に接着が認められた。 2)サイトメガロウイルス感染細胞に対する細胞傷害 サイトメガロウイルスウイルス感染細胞に対する接着した白血球の傷害はB細胞、単球は組織傷害を示さなかったが、活性化T細胞は有意にサイトメガロウイルス感染細胞に対して組織傷害を示した。 3)白血球のサイトメガロウイルス感染細胞に対する接着分子の関与 Adhesion assay、細胞傷害を接着分子に対する抗体blockingを行ったところ、白血球の接着は抗CD18抗体により、活性化Tリンパ球による細胞傷害は抗CD11a,CD18,CD54でbockされた。 以上のことからサイトメガロウイルス感染細胞に対して末梢血のB細胞、単球、活性化Tリンパ球が接着し、活性化T細胞のみが細胞傷害を有し、これには接着分子(CD11a,CD18,CD54)が関与していることが明らかになった。
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