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活性発現を指標とするI-Cell病原因遺伝子のクローニング

研究課題

研究課題/領域番号 06670791
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関大阪大学

研究代表者

福島 久雄  大阪大学, 医学部, 助手 (70199214)

研究分担者 岡田 伸太郎  大阪大学, 医学部, 教授 (30028609)
乾 幸治  大阪大学, 医学部, 講師 (90175208)
西本 潤史  大阪大学, 医学部, 助手 (70252666)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードI-Cell病 / リソソーム / 活性発現
研究概要

I-Cell病は常染色体劣性遺伝する糖タンパク質の代謝異常症であり,原因はゴルジ体の中でリソソーム酵素の糖鎖のマンノース残基にリン酸を付加する酵素,N-アセチルグルコサミン-1ーリン酸転移酵素の欠損が原因である.この酵素の精製は非常に困難であるため,酵素学的な性質が充分に解明されておらず,遺伝子もクローニングされていない.この遺伝病のcDNAをクローニングするために遺伝子導入による活性の発現を指標とした方法を試みた.
まずI-Cell病の患者由来の培養繊維芽細胞のChen-Okayamaの高効率トランスフェクションを用いてヒト肝pcD2 cDNAライブラリーを導入した.トランスフォーマントはneo耐性になるためG418を用いて選択した結果,約1万個のneo耐性トランスフォーマントが得られた.次にN-ピレン-ドデカノイルスフィンゴミエリンをアポプロテインイAと混合してリポソーム化したものを培地に加えて,細胞内に取り込ませる.その後,トリプシン処理をして生理的食塩水に懸濁し、366nmの紫外線を照射してから培地を加え,さらに培養を続けた.この方法でN-アセチルグルコサミン-1ーリン酸転移酵素を発現している細胞のみがピレンを分解することができて生存可能である.この選択により5個のトランスフォーマントが選択された.現在,これらのトランスフォーマントの細胞内,及び培地のリソソーム酵素活性の測定による細胞生物学的性質の検討をしている.さらに導入された遺伝子を回収し,その構造を解析している.

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yang,M.,et al.: "A missence mutation CG^<197>→ A)in the α-L-fucosidase gane of Lucosidosis patients leads to lossot α-L-fucosidase" Glycosilation and Disease.1. 15-19 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Hayashi.J.,et al.: "Functional and morpnological alinormal fpes of mifochondna in human cells containing mfochondrial DNA with pathogenic point autatiais in tRNA genes" J.Biol Chem.269. 19060-19066 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Sakai,N.,et al: "Krabbedisease:Isolation and charactenjation of a full length cDNA for human galactocere brosidase." Biochem.Biophys.Res Comm.198. 485-491 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 福島久雄他: "先天性酵素欠損症の遺伝子治療" 小児科. 35. 15-22 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 福島久雄,岡田伸太郎: "Annual Review神経1994.小児ミトコンドリア脳筋症" 内外医学社, 9 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 福島久雄,岡田伸太郎: "ラインゾームの基礎とラインゾーム病 先天性ラインゾーム病.遺伝子と細胞生物学" 学際企画, 6 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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