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ストレス蛋白としての自己抗原の分析-なぜ細胞内蛋白-核酸複合体が自己抗原として認識されるのか-

研究課題

研究課題/領域番号 06670837
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関日本医科大学

研究代表者

伊藤 保彦  日本医科大学, 医学部, 助手 (40203179)

研究分担者 村上 由加里  日本医科大学, 医学部, 助手
五十嵐 徹  日本医科大学, 医学部, 助手 (30232151)
福永 慶隆  日本医科大学, 医学部, 助教授 (50097036)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードリボ核酸蛋白 / 自己抗原 / 自己抗体 / ストレス / ヒートショック / 紫外線 / 全身性エリテマトーデス / シェ-グレン症候群
研究概要

今年度の研究はSLE等の自己免疫疾患で認められる抗Ro/SSA抗体の対応抗原であるRo/SSA抗原を中心に、ヒートショックおよび紫外線照射によるその量的・質的変化を検討した。これまでに以下のような結果が得られている。
1.ストレスによるRo/SSA抗原の量的変化は認められない。
2.Ro/SSA抗原には60KD蛋白(Ro60)と52KD蛋白(Ro52)の2つのisoformが存在するが,ストレスによってRo52のみが細胞表面に表出される。
3.これまでRo52はnativeな状態では抗原性がないとされてきたが、細胞表面に表出された場合はnativeな状態で自己抗原に認識され得る。
4.細胞表面に表出されたRo52はhy-RNAとは結合していない。
これらの事実は細胞内自己抗原に対する自己抗体産生機序及びその病因論的役割の理解をさらに深めるものと考えられる。すなわち、これまでの考えでは、細胞死によって流血中に細胞内自己抗原が流出して初めて感作が成立し、また自己抗体との流血中免疫複合体形成を介して組織障害をひきおこすと理解されていたが、
1.ストレス等の特殊な環境下では生きた細胞表面に自己抗体が表出して感作が成立し、
2.自己抗体は表出された抗原を標的として直接細胞障害をひきおこす。
という仮説が成立する。今後さらに研究をすすめ、これらの細胞内自己抗原の特異な動きや抗原性の変化のメカニズムに追って行きたいと考えている。これらの成果は平成6年第38回日本リウマチ学会において報告した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tohru Igarashi-: "Stress induced cell surface expression and antigenic alteration of the Ro/SSA autoantigen." Autoimmunity. (in press).

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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