研究課題/領域番号 |
06670838
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
浅野 喜造 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (40131180)
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研究分担者 |
須賀 定雄 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (70257616)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | HHV-6 / 突発性発疹症 / 早期診断 / PCR / 抗血清 / 凝集反応 / ラテックス粒子 |
研究概要 |
HHV-6初感染の特異的かつ簡易な早期診断法の開発および突発疹患児のウイルス排泄成績より至適診断材料の特定を検討し次の結果を得た。 1)本学で分離したHHV-6 FG-1株を臍帯血単核球を用い大量培養。培養上清および超音波処理した感染細胞よりウイルスを精製。培養上清の超遠心沈渣を35%sucrose,30-50% sucrose gradientを用い超遠心、ウイルスを精製した。最終産物の電子顕微鏡観察ではnaked particleが多くみられenveloped particleは少数であった。同検体をSDS-PAGE,Western blotで検討したところ精製の過程とともににウイルス特異蛋白に減少傾向がみられた。感染細胞は超音波処理後、粗遠心上清を接種材料とした。 2)精製接種材料をFreund's complete adjuvantとともに家兎、モルモットに4回接種、10週後に全採血。IF法により40から>2560のHHV-6特異抗体を持つ抗血清が作製された。 3)Protein Aによるアフィニテ-精製と非感染臍帯血単核球による吸収によりHHV-6特異抗体を含むIgG分画を採取。IF法により1000のHHV-6特異抗体を持つこと判明。 4)ラテックス試薬と抗体の吸着条件、各種濃度のウイルス液を用い凝集反応を指標とし至適ウイルス検出システムを検討した。モルモット由来のIgG、ラテックス試薬0.2-0.5mg/ml、ウイルス液を100-1000倍(10^<2.0>-10^<3.0>TCID_<50>/ml)の条件で特異的と思われる凝集像を観察できた。 5)突発疹患児より経時的に採取した血液、尿、便、咽頭拭い液中のHHV-6 DNAをnested polymerase chain reaction法により検討した結果、有熱期早期の血液が早期診断に適した検体であるとの結論を得た。 以上の成績より突発疹の検査による早期診断は可能と考えられる。
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