研究課題/領域番号 |
06670890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
宮里 稔 久留米大学, 医学部, 講師 (50182001)
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研究分担者 |
北村 尚久 久留米大学, 医学部, 助手 (00281535)
長治 順子 久留米大学, 医学部, 助手
名嘉真 武国 久留米大学, 医学部, 助手 (50221453)
白水 加乃 久留米大学, 医学部, 助手 (30261069)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | Atopic dermatitis / Eostnophil / CD32 / Eosinophilopoietic cytokine / House dust mite / IgC subclass / アトピー性皮膚炎 / 好酸球 / ダニ抗原 / HDM-specitic IgG / Eosinophil / antigen |
研究概要 |
好酸球のFcgRII発現におよぼすサイトカインの影響を検索する研究において以下の結果を得た。1)CD16/immunobeads/Nycodenz組み合わせによるヒト末梢血好酸球の純化法を確立した。2)ヒト末梢血好酸球はCD32(FcγRII)およびCD35(C3bi)を発現しているが、CD23(FcεRII)やCD64(FcγRI)の発現は認められなかった。3)アトピー性皮膚炎患者の末梢血好酸球のCD32発現率は、皮疹の重症度および末梢血好酸球数に相関して有意に増加した。4)In vitro の実験において、eosinophilopoietic cytokines(IL-3,IL-5,GM-CSF)は正常ヒト末梢血好酸球のCD32発現に影響を与えなかったこと、アトピー性皮膚炎患者血漿中のeosinophilopoietic cytokines濃度はすべて測定限界閾値以下であったことから、好酸球のCD32発現は骨髄内で制御されている可能性が示唆された。5)アトピー性皮膚炎患者の血清中にはダニ抗原特異的IgEおよびIgG抗体が存在し、ダニ抗原・IgG免疫複合体のみが好酸球の脱顆粒を惹起した。6)化学発光によるダニ抗原特異的IgG subclass抗体の定量法を確立した。アトピー性皮膚炎患者では、重症度に相関してIgG1とIgG3が有意に増加していた。7)血漿IL-10濃度とIgG1およびIgG2抗体価の間に相関関係が認められたことから、IL-10がこれら抗体の産生に関与していることが推定された。
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