研究課題/領域番号 |
06670917
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
村田 喜代史 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (20127038)
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研究分担者 |
森 正幸 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30191000)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 超高速CT / 呼吸同期CT / 局所肺換気 / 局所肺コンプライアンス |
研究概要 |
1.4名の正常ボランティアにおいて、呼吸同期システムとスパイロメータを同時に作動させ、得られた呼吸曲線を比較したところ、両者の位相はほぼ同等で、このことより臨床的に呼吸同期システムを用いて、吸気終末あるいは呼気終末といったCT画像を得られることが確認された。 2.正常ボランティアにおいて、本システムを用いて吸気像と呼気像における局所肺のCT値の変化を測定したところ、腹側肺では、-831+13HUが-743+17HUに(変化89HU)、背側肺では,-762+19HUが-643+29HU(変化119HU)と変化し、背側肺の変化が腹側肺に比較して大きいことが示された。また、上肺と下肺の比較では、吸気位で上肺が-829+109HU、下肺が-833+15HU、呼気位で上肺が-732+13HU、下肺が-753+14HUで上下肺での差はほとんど認められなかった。さらに、正常肺ではCT値の変化が比較的均一であった。 3.間質性肺炎例においては、蜂窩肺部の変化は少なかったが、比較的含気の保たれている領域では、正常肺と同様のCT値の変化をする部分と正常肺以上にCT値が上昇する領域が混在し、これらの領域では肺胞の虚脱がその機序として推測された。また、閉塞性疾患では、呼気に伴うCT値の変化は正常例に比して少なく、さらに局所的にair trappingの程度が異なる症例もみられた。 4.今後、局所変化が肺全体としての機能にどのように関係するのかを検討する予定である。
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