研究課題/領域番号 |
06670921
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山崎 克人 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (50210381)
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研究分担者 |
楠本 昌彦 神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (90252767)
糸氏 英一郎 神戸大学, 医学部・附属病院, 講師 (90243302)
河野 通雄 神戸大学, 医学部, 教授 (60030938)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
600千円 (直接経費: 600千円)
1994年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 量子計数型X線撮影法 / デジタル画像 / 臨床応用 |
研究概要 |
・量子計数型X線撮影法のスキャン時間を4秒から1.4秒に短縮し、実際の臨床応用に耐えうる装置に改良し、その基礎的ならびに臨床的有用性について検討を行った。 ・量子計数型X線撮影法は散乱線を低減するためファンビームX線を用い、被写体を透過したフォトン数を半導体センサーを用いて計数し、デジタル画像を作成する方法である。これをダイナミックレンジの広い胸部の撮影に応用し、4秒スキャンにおける本法の基礎的ならびに臨床的有用性を実証した。今年度はさらに、実際の臨床現場での使用に十分耐えうるよう、スキャン時間を1.4秒に短縮し、その有用性を検討した。 ・スキヤン時間を短縮するにあたっては、半導体センサーの画素面積を約1/2に縮小し、より高速のICを応用した。 基礎的評価では、空間分解能の向上を認め、濃度分解能は有意差を認めなかった。 ・臨床的評価では、心横隔膜に重なる低濃度域では正常構造、結節性病変ともに従来のフィルム・スクリーン法に比べ検出能が優れていたが、心横隔膜に重ならない高濃度域では正常血管影、結節性病変ともに検出能が劣っていた。 ・高濃度域において、正常血管影と結節性病変の検出能が従来のフィルム・スクリーン法に劣っていたという結果は、量子計数型X線撮影法の良好なコントラスト特性を十分に生かしたものとは考え難く、今後は階調処理を含めた本撮影法の特徴を生かした画像処理を検討、開発する必要があると考える。
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