研究課題/領域番号 |
06670945
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
中野 隆史 放射線医学総合研究所, 治療診断部, 研究員 (20211427)
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研究分担者 |
岡 邦行 水戸済生会病院, 病理部, 研究員 (80094241)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | oncogene / apoptosis / Cervix cancer / Padiation / p53 / c-erbB-2 / Growth fraction / 癌遺伝子 / アポトーシス / 子宮癌 / 放射線治療 / P53 / CerbB2 / 免疫組織学 |
研究概要 |
(1)X線治療を行った子宮頚癌患者の照射前の生検組織材料を用いて癌遺伝子C-erbB-2蛋白やP53蛋白の腫瘍発現と細胞増殖関連因子Growth Fraction、pMIとの関連や照射効果ならびに予後の相関について研究した。この結果、癌遺伝子C-erbB-2蛋白を発現する子宮頚癌はGrowth Fractionが低く、pMIが高いことが明らかとなった。これによりこの遺伝子が発現する腫瘍は細胞回転が早く、細胞増殖が旺盛な一方で、休止期の細胞集団を多く含んでいることが示唆された。さらに予後解析によると、c-erbB-2癌遺伝子産物の発現陽性例の5年生存率は48.5%で、陰性例の68.7%に対し有意に予後不良であった。この遺伝子の発現する腫瘍患者は局所制御率と生存率が対照患者に比べ有意に低いことが明らかとなった。p53とGrowth FractionやpMIとの間には相関が認められなかった。P53遺伝子産物は細胞核に陽性であった。子宮頚癌III期のP53の陽性率は26%であった。生存率をP53陽性群と陰性群でみると陽性群が5年生存率51%に対し、陰性群は63%とやや陰性群の予後が良好であったが、有意差とはならなかった(P=0.07)。凍結標本52例の陽性率は84.6%と高値を示した。5年生存率を見るとP53陽性群が52.8%に対し、陰性群が85%と予後良好の傾向が認められた(p<0.1)。 (2)APOPTOSIS関連抗原LeY抗原の発現や癌遺伝子c-erbB-2の発現と子宮頚癌の放射線治療について研究した。さらに照射初期の発現についても検討した。1975年から1980年の間に放医研で放射線治療された子宮頚癌扁平上皮癌3期症例193例と最近の22症例の組織を検討した。その結果LeY抗原の陽性率は70.5%で、強陽性が36.3%であった。陽性率は年齢や腫瘍の大きさには相関が無かったが、組織亜型では角化型に強陽性率が低い傾向が認められた。5年ならびに10年累積生存率はLeY強陽性例がそれぞれ52.5%、52.5%で、陰性-弱陽性例は70.5%、65.8%であり、強陽性例は有意に予後不良であった。転帰解析からみると、強陽性例は局所制御と遠隔転移の両方において不良であった。多変量解析によりLeYとc-erbB-2産物は独立した予後因子であることが明らかとなった。さらに、これらは腫瘍の大きさとも独立した予後因子であった。照射によりLeY抗原の発現が強くなり照射27Gyでは大部分の残存腫瘍細胞はLeY抗原が強陽性となった。またLeY抗原が強度の腫瘍は初期照射効果が良好なものが多かった。しかし、遠隔成績とは逆の関係であった。
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