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光療法の効果発現機序に関する基礎的研究-主として睡眠構造ならびに生体リズムの振幅に及ぼす影響について-

研究課題

研究課題/領域番号 06670948
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関北海道大学

研究代表者

香坂 雅子  北海道大学, 医学部・付属病院, 講師 (20183329)

研究分担者 本間 研一  北海道大学, 医学部, 教授 (40113625)
福田 紀子  北海道大学, 医療技術短期大学部, 助手 (20173354)
研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード高照度光 / 生体リズム / 睡眠構造 / 中途覚醒 / 覚醒水準 / 季節生感情障害
研究概要

冬季鬱病、冬季不眠症の治療に、光療法が試みられ成果をあげているが、高照度光の効果発現機序については不明な点が多い。そこで、高照度光がヒトの生体リズムに及ぼす影響、また日中の覚醒水準および睡眠構築に与える影響について健常成人を対象に検討を行った
被験者は健常成人男子(19歳から26歳)11名で、12月24日から1月19日までの間に実験を施行した。5日間、住居型実験室に入り、そのうち3日間、11時から17時まで5000ルクスの高照度光照射を受けた。終夜脳波、体温リズムを記録し、また覚醒度を調べるために照射2日目に、照射前、照射2、4、6時間、照射後の計5点についてKSS(覚醒水準評価尺度)を測定した。起床時の睡眠感についても、OSA質問紙票を用いて調査した。対照としては、100から200ルクスの低照度光照射を行い、クロスオーバーした実験を施行した。
結果をまとめると、起床後の主観的睡眠感についてはどちらの群にも有意な差は認められなかった。KSSによる覚醒度の検討では、照射2時間において、高照度群では低照度群に比べて、有意に覚醒度が高かった。また、睡眠構築については、高照度群で有意に中途覚醒の割合が減少していた。それにともない、睡眠効率も良好となっていた。なお睡眠徐波については個人差が大きく、一定の傾向は得られなかった。
以上のことから、高照度光は、日中の覚醒水準を上げ、また夜間の中途覚醒を減少させ、睡眠の維持を良好にすることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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