研究課題/領域番号 |
06670957
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
粥川 裕平 名古屋大学, 医学部, 助手 (20214570)
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研究分担者 |
中原 大一郎 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80128389)
太田 龍朗 名古屋大学, 医学部, 教授 (00109323)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | テクラヒドロビオプテリン / 感情障害 |
研究概要 |
感情障害とテトラヒドロビオプテリン(以下BH_4)との関連について以下の研究ををこなった。(1)うつ病患者での病相期と寛解期に於いて活性型であるBH_4と総ビオプテリン量をそれぞれ測定した。うつ病相のおいて総ビオプテリン量は対象群に比べ有為に上昇していたが、BH_4量は変化がなかった。この結果はBH_4が不安定で従来の方法では正確に測定できない為と考えられる。今後同時に各ビオプテリンを定量する必要がある。また正常者での運動によるBH_4の変化についても研究を行った。ここでは強度の運動を行った時のみ優位にBH_4、総ビオプテリン量ともに上昇した。また運動後2時間後には定常量に回復することも示された。(2)制癌剤投与に伴う抑うつ症状に着目しマウスを用いて四塩化白金投与に於けるBH_4の変化について検討した。抗癌剤投与における脳内の総ビオプテリン量、行動量、体重は優位に減少した。一方抗癌剤と同時にBH_4を投与した群では行動量、体重の改善がみられた。(3)強制遊泳によるうつ病モデルマウスを用いて抗うつ薬として開発されているモノアミンオキダーゼ阻害剤であるMoclobemideによる脳内モノアミン動態の影響について考察した。強制遊泳ストレスいよって脳内各部位でのモノアミン代謝はそれぞれ上昇したが特にセロトニン系で著しかった。Moclobemide投与により強制遊泳での行動量は優位に改善しセロトニン代謝も抑制された。
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