研究課題/領域番号 |
06671028
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
笠山 宗正 大阪大学, 医学部, 助手 (10240839)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | グリケーション最終産物 / AGE / AGE受容体 / IL-6 / 血管平滑筋細胞 / 血管内皮細胞 / 動脈硬化症 |
研究概要 |
1.培養血管平滑筋細胞(VSMC)のIL-6発現に及ぼすAGEの効果 competitiveRT-PCR法により、VSMCと培養血管内皮細胞(HUVEC)においてほぼ同等量のAGE受容体mRNAが発現することを初めて証明した。AGE-BSAは、VSMCおよびHUVEC培養液中のIL-6活性を、その濃度依存性に増加させた。細胞中IL-6mRNA含量は、AGE-BSA添加後2時間においてすでに有意の増加を認めた。一方、AGE-BSAは、PDGF-B・IL-1β・VEGFmRNA量には明らかな影響を与えなかった。 2.AGEによりVSMCに誘導されるIL-6のオートクリーン作用の解析 AGE-BSA添加によりVSMCの細胞増殖の促進がみられ、これは抗IL-6抗体により抑制された。AGEはVSMCの遊走には影響を与えなかった。一方、HUVECの細胞増殖・遊走に対してAGEは明らかな影響を与えなかった。またIL-6はVSMCのIL-1β・VEGF・PDGF-BmRNAレベルを変化させなかった。 以上の結果より、AGFはVSMCのAGE受容体に結合した後、IL-6の産生・分泌を誘導し、オートクリーン機構によりその細胞増殖を促進することが示された。
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