研究課題/領域番号 |
06671063
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内分泌・代謝学
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研究機関 | (財)癌研究会 |
研究代表者 |
林 道夫 財団法人 癌研究會, 癌化学療法センター・分子生物治療・研究部, 研究員 (90242148)
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研究分担者 |
濱田 洋文 癌化学療法センター, 分子生物治療、研究部, 部長 (00189614)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 肝細胞 / 遺伝子治療 / 遺伝子導入 / 細胞移植 / D-galactosamine / 細胞培養 / cell line / oval cell |
研究概要 |
肝臓幹細胞培養系を確立するための予備実験として、成熟肝細胞での遺伝子導入/移植の基礎実験を行った。C57BL/6マウス肝臓をコラゲナーゼ液で灌流消化して採取した成熟肝細胞に対し、レトロウイルスベクターを用いてマーカー遺伝子であるLac-Z遺伝子の導入を試みた。培養条件や導入時期を最適化することにより、40^〜70%の細胞に遺伝子が導入され、安定して発現された。これらの細胞をマウス脾臓に注射し経門脈的に肝臓内に移植した。組織学的検討により、3カ月にわたって移植細胞が肝小葉内に確認された。これにより、肝細胞へのexvivo遺伝子導入と肝臓内への移植が可能であることが示された。 次に肝臓幹細胞培養系を確立するために、D-galactosamine投与二日後の肝臓より非実質細胞を灌流消化法で採取し培養した。これら細胞は培養早期よりアルブミン陽性であり、将来成熟肝細胞へと分化するいわゆるoval cellであると判断された。成熟肝細胞と異なり、これら非実質細胞は長期にわたり生存、増殖し、約一カ月後には継代可能なcell lineとして樹立された。六カ月に及ぶ継代培養の後にもこれら細胞はアルブミン陽性であった。レトロウイルスベクターにより効率よく安定した遺伝子導入が可能であった。肝臓内への移植実験では三ヶ月間の観察期間中に腫瘍形成はみられなかった。長期培養の後にも肝細胞としての性質を失わず、悪性転化のみられないこのcell lineは、肝臓に対する遺伝子治療モデルを構築する上できわめて有用であると考えられる。
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