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白血病の髄外腫瘤形成機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06671068
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関北海道大学

研究代表者

小林 正伸  北海道大学, 医学部, 助教授 (80241321)

研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード白血病 / 髄外腫瘤 / コラゲナーゼ / 遊走能 / TIMP / Granulocytic sarcoma / 炎症性サイトカイン / マトリゲル / コラーゲン分解酵素
研究概要

白血病、とりわけ慢性骨髄性白血病や急性骨髄単球性白血病の末期において出現することが多い髄外腫瘤、Granulocytic sarcomaの成因について検討した。本来、末梢血中および骨髄などの造血組織に存在する白血病細胞が、血管外に出現して腫瘤を形成するためには、1)血管内皮細胞と基底膜を通過して、2)血管外の組織に定着し、3)増殖する必要がある。すでに著者らは、Granulocytic sarcoma由来細胞株が皮膚線維芽細胞との接着能を保有しており、組織への定着において他の白血病細胞株と比較して有利であることを明らかにしている。
今回の研究では、いくつかの白血病細胞株とGranulocytic sarcoma株を用いて、基底膜を通過するために必要なコラゲナーゼの産生について検討したが、1)Granulocytic sarcoma株が、他の白血病細胞株には認められないコラゲナーゼを産生していること、2)Granulocytic sarcoma株のコラゲナーゼ産生が、炎症性サイトカインによって増強すること、3)Granulocytic sarcoma株が再構成基底膜のモデルを通過する能力を保有していること、4)基底膜モデルの通過が炎症性サイトカインによって増強することを明らかにした。これらの結果より、成熟した白血球やマクロファージなどが炎症局所に浸潤するするのと同様に、コラゲナーゼ産生能を持つ一部の白血病細胞が血管外へ脱出して腫瘤を形成するものと考えられた。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masanobu Kobayashi: "A possible role of 92 kDatype IV collagenase in the extramedullary tumor formation in leukemia" Japanese Journal of Cancer Research. 86. 298-303 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masanobu Kobayashi, et al: "A possible role of 92 kDa type IV collagenase in the extramedullary tumor formation in leukemia" Jpn. J of Cancer res. 86. 298-303 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masanobu Kobayashi: "A possible role of 92 kDatype IV collagenase in the extramedullary tumor formation in leukemia" Japanese Journal of Cancer Research. 86. 298-303 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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