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細胞接着分子DCCの解明と造血機能分析

研究課題

研究課題/領域番号 06671116
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 血液内科学
研究機関日本医科大学

研究代表者

猪口 孝一  日本医科大学, 医学部, 講師 (10203267)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードDCC / 造血 / 白血病 / 骨髄異形症候群 / ナチュラルキラー細胞 / 接着分子 / 癌抑制遺伝子
研究概要

(1)ヒト正常造血細胞におけるDCC分子の発現を詳細に検討した。方法は3種の抗DCC抗体を用いてFACS解析(single-,two-coler)を行なった。解析の結果、正常で個人差を認めるものの6.6-57.0%の陽性率で発現を認めた。なかでもCD14+,CD13+そしてFact orVIII細胞に発現が強くCD34+を含むリンパ球系に低いことを明らかにした。DCC分子の発現に造血細胞系列でかなりの分布の偏在があり、このことから正常造血にDCC分子が機能していることが考察できる。
(2)骨髄異形成症候群(MDS)、白血病においてDCC分子の発現を検討しMDS・白血病ともに発現が低下(0.1-1.5%)していることを明らかにした。免疫没抗法にて発現低下の原因をさらに検討したところDCC分子の抗原性の消失もしくは細胞膜移送不全と考えられる症例が存在することをつきとめた。このようにDCC分子はMDS・白血病の発症に深く関わっていることが明らかになった。
(3)DCC分子の機能を解析するために、完全なDCCcDNAを得てtarget細胞にこのDCC遺伝子を導入した。Natural killer(NK)細胞の反応性を検討した。DCC分子が表面に発現していると患者NK活性が高く刺激されることをつきとめた。しかし、異常なDCC分子を発現させても患者NK活性はほとんど刺激されなかった。この結果はDCC分子が宿主側の抗腫瘍免疫、特にNK細胞の活性に影響を及ぼす機能を持ち併せていることが推察された。
以上、DCC分子の正常造血での発現分析・抗腫瘍免疫への影響を検討した。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K,Miyake.K,Inokuchi.: "Expression of the DCC Gene in Human Hematological Malignancies" Leukemia and Lymphoma. 16. 13-18 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] R,Iwakiri.K,Inokuchi.: "Marked basophilia in acute promyelocytic leukaemia treated with all-trans retinoic acid:molecular analysis of the cell origin…" British Journal of Haematology. 86. 870-872 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K,Miyake.K,Inokuchi.: "Alterations in the deleted in colorectal carcinoma gene in…" Blood. 82. 927-930 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K,Miyake.K,Inokuchi.: "Expression of the DCC gene in Myelodysplastic Syndrome and…" Leukemia Research. 17. 785-788 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] K,Inokuchi.et al.: "DCC prtein expression on bone narrow cells of myelodysplastic syndromes" Myelodysplastic Syndromes:Advances in Research and Treatment. (in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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