研究課題/領域番号 |
06671121
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 国立小児病院 |
研究代表者 |
水谷 修紀 国立小児病院, 小児医療研究センター・感染症研究部・ウイルス研究室, 室長 (60126175)
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研究分担者 |
合井 久美子 国立小児病院, 小児医療研究センター・感染症研究部, レジデント
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1994年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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研究概要 |
EBV関連血球貧食症候群12例の末梢血、あるいは骨髄血についてEBV terminal repeat probeによるEBV感染の有無ならびにそのクロナリティーについて解析を行なった。EBV陽性の対象患者は1才から15才に及び1才未満ではEBV陽性例は見られなかった。 EBV陽性であった全例がEBV terminal repeat probeによるクロナリティー解析ではモノクローナルな増殖パターンを示した。これらの3例においては既にin situ hybridizationによってTリンパ球へのEBVの感染を証明した。 これらの12例におけるT細胞のクロナリティーを証明する目的でT細胞抗原受容体遺伝子の再構成を通常にサザン法により解析した。その結果1例で明瞭な再構成バンドを認めたが他の11例では認めなかった。解析法の感度をあげることによってこれら11例でのT細胞受容体遺伝子のクロナリティーを証明できないかどうかを解析するためにT細胞抗原受容体遺伝子可変部位のPCR法による解析を行った。その結果全例でVγ鎖遺伝子のクローナルな再構成を認めた。 これらの結果EBV感染の関与するVAHSの全例でT細胞抗原受容体γ鎖遺伝子のモノクローナルな再構成を認め、Tリンパ球がEBV感染の標的となっている可能性が高いことを証明した。今回VAHSにおいてはEBV感染したTリンパ球のsubclinicalなクローン性病変が疾患の病因として重要なキ-をなしていることが証明された。
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