研究課題/領域番号 |
06671133
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 熊本大学 (1995) 東京医科歯科大学 (1994) |
研究代表者 |
野々口 博史 熊本大学, 医学部・附属病院, 講師 (30218341)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 抗利尿ホルモン / バゾプレッシン / V2レセプター / Viaレセプター / 髄質内層集合尿細管 / 慢性腎不全 / 浮腫 / Vlaレセプター / V2(AOP)レセプター / 細胞極性 |
研究概要 |
我々は、2年間の研究において抗利尿ホルモン(ADH,vasopressin)のV2レセプターの腎内特に尿細管における局在とラットの髄質内層集合尿細管(IMCD)において尿中ADHが抗利尿ではなく利尿作用を示すことを発表した(J.Clin.Invest.96:1768-1778,1995)。V2レセプターの蛋白はWestern blotではglycosylationのためアミノ酸シークエンスより予想された40.5kDaよりもはるかに大きい62kDaであることも示した。我々の研究では、V2レセプターは、Na再吸収において重要な働きを示し、強力な利尿薬であるfurosemideの作用部位であるヘンレの太い上行脚の管腔側には存在しなかった。我々はまた、ADHが特に慢性腎不全患者において尿細管腔内より作用し、強力な利尿作用を示すことを明らかにしたが、そのためには、ヘンレの太い上行脚の管腔側から効くことが必要であり、V2以外のレセプターすなわちV1aレセプターの存在が示唆された。 さらには、V2レセプターに対する抗体を用いての免疫組織及びWestern Blot Analysisを用いて、脱水状態では腎におけるV2レセプター蛋白の発現が減少することを明らかにした。我々はまた、脱水状態においては、V1aレセプター蛋白の発現も減少していることを報告した。脱水時の水再吸亢進に深く関与し増加する蛋白の次なる可能性として、oxytocinレセプターの蛋白発現についてひき続き検討中である。
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