研究課題/領域番号 |
06671158
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
佐中 孜 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (50075553)
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研究分担者 |
篠部 道隆 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10277121)
佐藤 孝子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90211276)
小俣 正子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (10185671)
安藤 稔 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20246474)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 単球由来,マクロファージ / スカベンジャー受容体 / 酸化LDL抗体 / PCOOH / 閉塞性動脈硬化症 / 慢性腎不全 / 透析患者 / 単球 / マクロファージ / スカベンジャー・レセプター / 動脈硬化症 / 血液透析 / RT-PCR法 / サザンプロット法 / 酸化LDL |
研究概要 |
慢性透析患者では、一般の患者あるいは健常者と比較して、加齢現象が急速に進行、動脈硬化症も比較的短期間のうちに進む。一方、血液と透析膜との接触による活性酸素の産生亢進、リポプロテインリパーゼの枯渇化による脂質代謝異常の合併などが認められる。従って、血中レムナントリポタンパク、Lp(a)、過酸化脂質濃度と大動脈壁肥厚狭窄係数との相関性について検討されているが、動脈硬化症進展機序の解明には至っていない。 そこで、今回では、慢性腎不全患者および健常者から採取した単球由来マクロファージ(Mφ)の酸化LDLスカベンジャー・リセプター(SR)の発現について検討する。 1)単球由来Mφの酸化LDL-SR;透析療法実施中の慢性腎不全患者(n=4)および健常者(n=4)から採取した単球由来MφのSR(typeIおよびII)の発現をRTPCRを導入したサザーンブロット分析法により定量的に評価した。その結果、慢性腎不全患者のMφは、7日培養でradiation density(SR/GAPDH)64と,健常者のそれ(41)と比較して、有意にSR(typeI)の発現を認めることが明らかとなった。SR(typeII)については健常者と透析患者との間に有意な差は観察されなかった。 2)酸化LDL抗体の作成と測定;酸化LDL抗体を作成し、透析療法実施中の慢性腎不全患者(n=123)の血清中の酸化LDL濃度を測定した。健常者が28.1±8.4μg/mlに対して、透析患者では54.4±12.5μg/mlと上昇していた。対象とした透析患者を閉塞性動脈硬化症の有無によって群分けし、酸化LDL、通常の脂質代謝指標は相互に比較したところ、総コレステロール、中性脂肪、βリポ蛋白などは両群に差が認められなかったが、酸化LDLならびにphosphatydilcholinehydroperoxide(PCOO)は、閉塞性動脈硬化症の症状を認める患者群において、有意に(p<0.05)上昇していた。
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