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アルポート症候群の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671164
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 腎臓内科学
研究機関川崎医科大学

研究代表者

野村 信介  川崎医科大学, 医学部, 講師 (20198625)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアルポート症候群 / IV型コラーゲンの鎖遺伝子 / 突然変異 / 連鎖解析 / スプライシング
研究概要

平成6年の研究目的は、a)アルポート症候群におけるIV型コラーゲンα鎖遺伝子の突然変異の検索と、b)IV型コラーゲンα5鎖遺伝子(COL4A5)のスプライシング異常の解析のふたつである。
1)連鎖解析による我が国のアルポート症候群の遺伝形式の検討
我が国のアルポート症候群11家族において、DNAマーカーを用いた連鎖解析の結果、10家族が疾病の伴性優生遺伝を示した。1家族は判定不能であった。また全患者の約1割に新しい突然変異によると思われる狐発例を認めた。
2)IV型コラーゲンα5鎖遺伝子(COL4A5)の突然変異の検索
COL4A5はエクソンが51個あるため、スクリーニングとしてPCR-SSCP法を採用した。アルポート症候群60例において、COL4A5の約5割の検索を終了し、我が国のアルポート症候群は、欧米諸国の患者に比べると点突然変異、数塩基挿入や欠失などの小さな変異が多いことが判明した。この特徴(genotype)は我が国のアルポート症候群の臨床症(phenotype)にも関連していた。
3)IV型コラーゲンα6鎖遺伝子(COL4A6)の突然変異の検索
最近新しく発見されたCOL4A6は、COL4A5に隣接してXq22に存在し、IV型コラーゲンα6鎖はIV型コラーゲンα鎖のひとつのisoformである。以上の理由からCOL4A5と同様にアルポート症候群のもうひとつの原因遺伝子である可能性を検討するため、男性患者20例についてCOL4A6のcDNAの塩基配列を検索したが、突然変異は同定されなかった。
IV型コラーゲンα5鎖遺伝子(COL4A5)のスプライシング異常の解析
抹消白血球由来のRNAにおいて確認したCOL4A5のaltrnative splicingは、3′側のエクソン49および50がそれぞれスキップする二つである。正常腎組織においても同様のalternative splicingが生じていることを明らかにした。現在COL4A5のこれらふたつのalternative splicingの臓器特異性や年齢別、性別のalternativityを検討している段階である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shinichro Kawai: "cDNA aequencing study of new type IV collagen COL4A6 in Alport′s syndrome" J Am soc.Nephrol. 5. 627 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Gengo Osawa: "Linkage study of Alport′s syndrome in Japan" Proceeding of 2eme symposium Franco-Japonais de Nephrologie,Tokyo & Nara,Japan,Novembre,1994. 32-37 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Shinsuke Nomura: "A splicing mutation in the a5(IV) collagen gene of a family with Alport′s syndrome" Kidney International. 43. 1116-1124 (1993)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] Shinnsuke Nomura: "Asian Nephrology,edited by K.S.Chugh" Oxford University Press, 7 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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