研究課題/領域番号 |
06671175
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
加藤 一哉 (1995) 旭川医科大学, 医学部, 講師 (70175280)
小野寺 一彦 (1994) 旭川医科大学, 医学部, 助手 (00204264)
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研究分担者 |
今井 政人 旭川医科大学, 医学部, 助手 (10271769)
稲垣 光裕 旭川医科大学, 医学部, 助手 (80261410)
山本 哲 旭川医科大学, 医学部, 講師 (50125415)
葛西 眞一 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (40091566)
澤 雅之 旭川医科大学, 医学部, 助手 (70226059)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 肝細胞移植 / 先天性肝欠損症 / 胎児肝内肝細胞移植 / ODSラット / 脾内胎児肝細胞移植 / チトクロームP450 / 先天性肝酵素欠損症 / 胎児肝内細胞移植 / 脾臓内肝細胞移植 / cytochrome P450 / 70%部分肝切除術 |
研究概要 |
肝移植により加療される先天性肝酵素欠損症などはそのドナー不足により十分な加療がなされていない可能性があり、かかる状況下に対して肝細胞移植が有効な手段のひとつであることを我々は報告してきた。一方、新生児期から発症し重篤化する先天性肝酵素欠損症に対しては、可能な限り早期に加療することが必須であることは云うまでもない。さらにまた胎児-新生児期は、その免疫機構の発達が未熟なため免疫学的寛容が得られ易く同種および異種の肝細胞移植に対し拒絶反応を示さないことが予想される。 かかる観点より胎児期における肝細胞移植および胎児肝の脾臓移植モデルを用いて酵素の発現について研究を行った。 実験I:先天性アスコルビン産(AsA)生合成酵素欠損ODS-^<od>/_<od>を用いて、同酵素をもつODS-^+/_+から分離した肝細胞2〜4X10^5個を妊娠18日目のODS-^<od>/_<od>の胎児へ臍帯静脈より実体顕微鏡下に注入した。生後4週齡で離乳後さらにその2週間後にAsA欠乏食の投与を開始し、壊血病様症状の発現と生存日数を非移植群(コントロール群)と比較検討した。 実験II:妊娠20日目のSpontaneously Hypertensive Rat(SHR)のより摘出した胎児肝細胞を8周齢のSHRの脾臓内に移植し各種cytochromeP450の発現について検討した。その結果(1)子宮内胎児手術手技の向上により、死産、cannibalismを回避することが可能となった。また移植群は、コントロール群に比し有意に症状の発現遅延と生存日数の延長が認められた。(2)脾内胎児肝細胞には、移植後4週目、6周目、10周目において、各種cytochromeP450の発現が認められ、脾内にて増殖、分化の過程を経て、成熟肝細胞と同等のenzymatic responseを示すことが確認された。
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