研究課題/領域番号 |
06671231
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
奥山 伸男 東邦大学, 医学部, 助教授 (30057723)
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研究分担者 |
梅村 晋一郎 日立製作所基礎研究所, 主任研究員
西垣 隆一郎 東邦大学, 薬学部, 教授 (30111553)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 音響化学療法 / DMBA誘発乳癌 / ヘマトポルフィリン / 抗腫瘍効果 |
研究概要 |
7週令のSD系ラットにDMBA(Dimethyl Benz Antracene)をゴマ油に溶解し、20mgを経口投与しラツトに乳癌を作成した。作成したラット乳癌が約2cmになつたら、ヘマトポルフィリンD投与群、超音波照射群、ヘマトポルフィリンD投与後超音波照射をする群、無処置群の4群に分け腫瘍の縮小効果を比較した。なおヘマトポルフィリンDの投与量は5mg/kgとし超音波照射の前日(24時間前)に経静脈的に投与した。超音波は多周波超音波発生装置(AnritsuMG442A型)により発生させた高周波電流を増幅器(ENI、U.S.A)により増幅し、振動子より990kHzの超音波を発生させた。超音波振動子は平面型PZT振動子(共振周波数990kHz、直径24mm)を使用し、照射時間は10分間とした。なを腫瘍に対する温熱効果を否定する為に振動子は20℃以下に冷却しながら照射をおこなつた。処置後腫瘍径を測り容積の変化を経日的に追つた。その結果腫瘍の増殖抑制効果はヘマトポルフィリンD投与後超音波照射をした群が最も強く、ヘマトポルフィリンD投与群では、腫瘍の増殖抑制効果は認められず無処置群と差がなかつた。超音波照射群はわずかな増殖抑制効果を認めたのみであつた。ヘマトポルフィリンD投与後超音波照射群では腫瘍の完全消失と思われる例もあり、今後それらの組織学的検索や、処置後の長期経過観察をする予定である。また副作用に関する検討も加えたい。
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