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肝細胞癌転移におけるトロンボスポンジンの役割に関する臨床的実験的検討

研究課題

研究課題/領域番号 06671234
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 外科学一般
研究機関久留米大学

研究代表者

細川 哲哉 (細川 哲也)  久留米大学, 医学部, 助手 (80199497)

研究分担者 内田 信治  久留米大学, 医学部, 助手 (00248428)
中村 幸泰  久留米大学, 医学部, 助手 (60227949)
君付 博  久留米大学, 医学部, 助手 (10195349)
黒肱 敏彦  久留米大学, 医学部, 助手 (00178146)
柳瀬 豊  久留米大学, 医学部, 助手 (10230278)
立石 勉  久留米大学, 医学部, 助手 (60248416)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1995年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1994年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード肝細胞癌 / Thrombospondin / トロンボスポンジン / 転移 / 増殖阻害
研究概要

1原発性肝細胞癌切除標本におけるThrombospondin(TSP)の局在部位の検討。
1)免疫組織学的検討:ヒト原発性肝細胞癌切除標本60例について免疫組織化学染色を行い、Thrombospondin発現の検討を行った。その結果、約50%の症例において肝癌細胞にTSPの発現が認められた。また、全症例において肝癌細胞周囲の間質組織中にTSPが発現しており、癌近位部では癌遠位部に比べ強くその発現を認めた。
2)免疫電顕法による局材部位の検討:光顕観察にてTSPの発現を認めた細胞につき、その細胞内局材を検討した。その結果、肝癌細胞、および癌近位部の線維芽細胞、血管内皮細胞の粗面小胞体にTSPの局材を認めた。この事よりTSPはこれらの細胞により産生され、癌周囲間質組織のTSP発現には癌細胞と同様に間質系の細胞の働きが重要である事が判明した。
2原発生肝細胞癌患者における血中Thrombospondin値の測定:肝癌患者30人、健常者30人につきELISA法を用いそれぞれ血中TSP濃度の測定を行った。その結果、担癌患者における血中TSP値は健常人に比べ高値を示し、特に転移を伴う患者では有意に高値を示すことが判明した。
3肝癌培養細胞における検討:1)肝癌培養細胞株においてTSPおよびそのレセプターの発現が光顕および電顕的に認められ、レセプターの発現率には相違がみられた。2)抗TSP抗体加およびTSP加で肝癌培養細胞増殖に及ぼす影響について検討したところ、使用した全細胞株で増殖抑制を示し、2倍体細胞HuH-7を用いた核DNA蛍光定量でも濃度依存性にS-G2M期細胞の減少を認めた。またTSP加では一部の細胞株において細胞増殖促進を認めた。3)抗レセプター抗体による増殖阻害実験で、レセプターの発現率と増殖阻害効果の間に相関が認められた。この事によりヒト肝癌培養細胞の増殖においてTSPは増殖因子として作用していることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 内田信治: "ヒト肝癌培養細胞(KIM-1)におけるトロンボスポンジンの発現" 久留米医学会雑誌. 57. 700-708 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 中村幸泰: "原発性肝細胞癌におけるThrombospondinの局在" 久留米医学会雑誌. 57. 740-748 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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