研究課題/領域番号 |
06671248
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
正木 忠彦 東京大学, 医学部(病), 助手 (30238894)
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研究分担者 |
樋口 芳樹 東京大学, 医学部(病), 医員
鮫島 伸一 東京大学, 医学部(病), 医員
富永 治 東京大学, 医学部(病), 助手 (10261976)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | tumor draining / 養子免疫 / 細胞障害性 / インターロイキン2 / インターフェロン ガンマ / T細胞 |
研究概要 |
我々は、腫瘍灌流リンパ節tumor-draining lymphnode(DLN)を、用いた養子免疫療法の動物モデルを確立した。腫瘍灌流リンパ節中に存在するリンパ球(DLNcell)は、生体内で腫瘍抗原の感作を受けており、in vitroで、活性化することにより特異的な抗腫瘍効果を発揮し、養子免疫療法に使用可能となる。我々は、マウスC57BL/6の足蹠に、3-methylcholanthrene誘発同系マウス肉腫細胞株(MC-1)を接種、腫張した膝窩リンパ節よりDLNを採取し、in vitroで抗CD3抗体とrecombinant interleukin-2(rIL-2)で活性化,増殖した。活性化DLNは、CD8^+のT細胞で、養子免疫療法でlymphokine activated killer(LAK療法が、無効であった肺転移に対し、特異的な抗腫瘍効果を発揮した。ところが、これらの細胞は、in vitroのcytotoxicity assayにおいては、全く細胞傷害活性を示さなかった。つまり、in vivoとin vitroの結果に解離がみられた。こうした現象を理解する上でサイトカインの、関与が重要であろうと考え、活性化DLNのサイトカイン産生について検討を加えた。抗腫瘍のある、interferon-γ(IFN-γ)とtumor necrosis factor-α(TNF-α)について、検討した。活性化DLNは、自己腫瘍細胞による刺激で、特異的にIFN-γを産生し、rIL-2で増強された。TNF-αの産生はみられなかった。こうしたIFN-γがの産生が、in vivoの結果と相関することから、活性化DLNの抗腫瘍効果の発揮において、IFN-γが重要な役割を果たしているものと考えられた。
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