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遺伝子異常からみたPeutz-Jeghers症候群の癌化について

研究課題

研究課題/領域番号 06671254
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関新潟大学

研究代表者

須田 武保  新潟大学, 医学部, 助手 (50251806)

研究分担者 斉藤 英俊  新潟大学, 医学部・附属病院, 医員
岡本 春彦  新潟大学, 医学部・附属病院, 医員
酒井 靖夫  新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (60251823)
斎藤 英俊  新潟大学, 医学部付属病院, 医員
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードPeutz-Jeghers症候群 / 遺伝子異常 / p53蛋白 / K-ras遺伝子 / 癌化 / 前癌病変 / Pentz-Jeghers症候群 / K-rag遺伝子 / 大腸早期癌 / 大腸腺腫 / p53遺伝子変異
研究概要

【対象と方法】新潟大学第一外科、第一病理で検索されたPeutz-Jeghers(以下P-Jと略)症候群症例8例、P-J型ポリ-プ症例24例の計32症例、48個のP-Jポリ-プと大腸癌53個、大腸腺腫67個を対象として、p53蛋白の発現およびPCR-RFLP法によるK-ras遺伝子codon12の点突然変異の検索を行った。p53蛋白発現の同定は、マウス抗ヒトp53モノクローナル抗体Pab1801を用いた免疫染色(SAB法)にて行った。
【結果】(1).新鮮凍結切片とホルマリン固定切片では、腺腫、癌腫ともにp53蛋白出現頻度および出現程度で有意な差は認められなかった。(2).大腸腺腫と大腸早期癌においてp53蛋白の発現は腺腫63.2%、癌腫78.4%に認められた。p53蛋白過剰発現は、腺腫では認められなかったのに対して低異型度癌31.3%、高異型度癌68.4%に認められた。(3).P-Jポリ-プにおいてp53蛋白発現は全体で29.2%に認められ、P-Jポリ-プ単独例では20.6%に比して、P-Jポリ-プに腺腫または腺腫内癌合併例では100%に認められた。しかしp53蛋白過剰発現は1例も認められなかった。(4).P-Jポリ-プでのK-ras遺伝子の点突然変異は、48.1%に認められ、大きさの増大とともに増加する傾向が認められた。P-J症候群例とP-J型ポリ-プ例でK-ras遺伝子の点突然変異に差は認められず、P-Jポリ-プ自体、遺伝に関係なく癌化のポテンシャルが高いことが推測された。
【結語】P-Jポリ-プにおいて、29.2%にp53蛋白発現、48.1%にK-ras遺伝子codon12の点突然変異を認め、P-Jポリ-プの前癌病変としての意義を示唆するものと考えられた。P-Jポリ-プの癌化の過程を遺伝子異常の立場から更に明確にするためには、P-Jポリ-プ癌化症例の蓄積が今後の課題である。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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