研究課題/領域番号 |
06671255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
藍澤 喜久雄 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (10222449)
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研究分担者 |
鈴木 力 新潟大学, 医学部, 助教授 (40183420)
西巻 正 新潟大学, 医学部・附属病院, 講師 (70242427)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1996年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アポトーシス / bcl-2 / P53 / 増殖活性 / 胃癌 / 予後因子 / 食道癌 / シスプラチン耐性 / p53 / PCNA / TUNEL法 / 抗癌剤 / 抗癌剤耐性 / 耐性克服剤 / DNA断片化 / C-myc |
研究概要 |
研究成果1.胃癌におけるアポトーシスとBcl-2発現:胃癌におけるアポトーシスとBcl-2発現の意義を研究する目的で、進行胃癌221例においてアポトーシスとBcl-2発現を検討した。apoptotic index(AI)は、リンパ管侵襲陽性例、PCNA活性の高い癌で高かった。Bcl-2陽性例は72例(32.6%)で、深達度t2、静脈侵襲陰性、リンパ節転移陰性例に多く、AIはBcl-2陰性例に比べ有意に低かった、p53陽性例は64例(29.0%)で、AIおよびBcl-2発現との間に関連はなかった。AIと予後との間に関連は認められなかったが、Bcl-2陽性例の予後は陰性例に比べ有意に良好であった。以上より、胃癌におけるアポトーシスは、Bcl-2発現、細胞増殖と密接に関連している。また、Bcl-2陽性例は比較的進行していないものが多く予後も良好である。 研究成果2.シスプラチン耐性食道癌細胞におけるアポトーシス誘導:食道癌細胞におけるシスプラチン(CDDP)耐性とアポトーシス誘導との関連を研究する目的で、ヒト食道癌細胞TE2と同細胞由来CDDP耐性細胞TE2Rを用いてbuthionine sulfoximine(BSO)およびcyclosporin A(CsA)処理による耐性克服効果、アポトーシス誘導に対する効果を検討した。TE2RのCDDPによるアポトーシス誘導にはより高濃度のCDDP接触が必要であった。CsAはTE2RのCDDP耐性克服効果を示し、より低濃度のCDDPでアポトーシスが誘導されていた。以上より、CDDP耐性食道癌細胞は同時にアポトーシス耐性を示す。CsAの耐性克服効果は、CDDPによるアポトーシス誘導に対する感受性増強効果による。
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