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肝細胞癌切除成績向上のための経動脈的免疫塞栓療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06671270
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 消化器外科学
研究機関大阪大学

研究代表者

金 俊雄  大阪大学, 医学部, 助手 (50205051)

研究分担者 梅下 浩司  大阪大学, 医学部, 助手 (60252649)
門田 卓士  大阪大学, 医学部, 助手 (20174477)
後藤 満一  大阪大学, 医学部, 助教授 (50162160)
門田 守人  大阪大学, 医学部, 教授 (00127309)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード肝細胞癌 / OK-432 / フィブリノーゲン / トロンビン / サイトカイン / IL-6 / IL-8
研究概要

1.In vitroの系でOK-432、fibrinogen、thrombinの濃度を変えて混合し、fibrin形成までの時間を測定した。凝固時間はトロンビン濃度に最も依存することが判明した。投与後凝固までの時間として1〜3分間必要であるため種々の条件で検討したところ、fibrinogen(60mg/ml)、thrombin(2U/ml)を1:1の条件下で混合した場合、2分30秒でfibrin塊を形成するという結果がえられ、本条件が適切であると判断した。
OK-432/fibrinogen/thrombinを経動脈的に腫瘍内へ投与(TIE)後、経時的に採血し、末梢血リンパ球数、リンパ球サブセット、リンパ球幼若化反応、NK活性、サイトカインなど宿主の免疫能の指標の変動を検討した。TIEでは、IL-6、IL-8は治療3時間後には各々平均363pg/ml、9210pg/mlと著明な高値を示し、TNF-αも21例中7例が50pg/ml以上の高値を示した。NK活性、PHA幼若反応はTIE後上昇を示す例を認めたが、T cellサブセットではCD4/CD8比の軽度上昇以外に有意な変化はなかった。
3.TIEを行った後、2日から78日に肝切除手術を行った。切除症例は17例で、切除標本の組織像では、TIEでは動脈塞栓効果による腫瘍の凝固壊死だけでなく細胞浸潤を伴う癌細胞巣の構築の破壊(融解壊死)を11例に認めた。更に、被膜外浸潤を認めた10例中5例、肝内転移4例中2例にも効果を認めた。TIEでは腫瘍内にOK-432(Su抗原)を認め、マクロフア-ジとCD8(+)だけでなくCD4(+)を中心としたリンパ球浸潤を伴っていることが判明した。しかも、浸潤細胞はTIE後3週間までが著明で、浸潤細胞には時期的な変化がみられると思われた。
また、抗癌剤とTIEの併用療法を試みたが、重篤な副作用もなく安全に施行できた。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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