研究課題/領域番号 |
06671285
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 雅夫 九州大学, 医学部, 教授 (30163570)
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研究分担者 |
竹田 虎彦 九州大学, 医学部, 医員
赤澤 宏平 九州大学, 医学部, 講師 (10175771)
樋口 駿 九州大学, 大学院薬学研究科, 教授 (40218699)
小川 芳明 九州大学, 医学部, 助手 (60260709)
吉田 順一 九州大学, 医学部, 助手 (40253439)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 消化管運動機能 / 膵頭十二指腸切除 / シサプリド / アセトアミノフェン |
研究概要 |
まず薬効学的な基礎データを示し、次に臨床データをまとめる。 【基礎データ】 (1)健常6人に対して濃厚流動食にアセトアミノフェン(AA;20mg/kg)を混ぜた試験食を与え、経時的にAA濃度のための採血と胃容積算出のための超音波を行った。両指標による評価法にて、シサプリド5mg前投与により胃排出能が促進された。(2)健常7人にてシサプリド5mgを前投与し、試験食を与えた。30分までのシサプリド濃度曲線下面積(C-AUC)と、AA濃度の指数関数回帰曲線の極大時間(Tmax)との相関をみたところ、C-AUCとTmaxは正の相関があった。つまり、シサプリド濃度が高すぎると胃運動に逆効果と思われた。 【臨床データ】 AA濃度曲線下面積(AA-AUC)を指標として、幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(PPPD,6人)と十二指腸温存膵頭切除術(OPPHR,5人)の前後の胃運動能を経時的にみた。(1)PPPD術後は早期(2-5か月)に運動能が低下したが、晩期(6-8か月)には術前値に回復した。DPPHR術後は早期も晩期も術前と有意差がなかった。PPPDでは十二指腸が切除され、胃空腸吻合部の壁在神経再接合に時間がかかると思われる。(2)術後にシサプリドの前投与時と非投与時と比較すると、両術式後にて胃排出能は投与時に改善された。よってシサプリドの薬効は、PPPD術後の胃停滞時に臨床応用しうると期待される。
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