研究課題/領域番号 |
06671341
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
青田 正樹 京都大学, 保健診療所, 助手 (90243112)
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研究分担者 |
淀井 淳司 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (80108993)
伴 敏彦 京都大学, 医学部, 教授 (00173120)
松田 捷彦 京都大学, 医学部, 講師 (70127140)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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キーワード | ADF / Thioredoxin / 再潅流 / radical scavenger |
研究概要 |
ADF/Thioredoxinの再灌流不整脈抑制効果をisolated rat heart modelを用いて検討し、代表的なradical scavengerであるSODと比較した。 330-450gのWistar ratを、コントロール群(n=12)、SOD群(n=14)、3つのADF群(各n=12)の5群に分けた。麻酔後heartを取り出しLangendorff回路につるしKrebs-Henseleit液で15分灌流した。LADを10分snareした後30分の再灌流を行った。SOD群は再灌流5分前より8x10^4IU/lの濃度のK-Hに切り替えた。ADFは0.001mg/min、0.01mg/min、0.1mg/minで再灌流5分前より大動脈ラインより注入した(各々ADF-I群、ADF-II群、ADF-III群)。ADFの濃度は再灌流3分でADF-I群0.0136±0.0028mmol/l、ADF-II群0.123±0.031mmol/l、ADF-III群1.33±0.32mmol/lであった。 【結果】再灌流早期の心室細動発生率はコントロール群75%、SOD群43%、ADF-I群67%、ADF-II群8%、ADF-III群33%であった。全再灌流では83%、79%、83%、25%、50%であった。SOD群は早期の発生率を減少させるが有意でなく全再灌流ではコントロール群と同じになった。ADFはADF-II群で早期、全再灌流を通じて有意に心室細動発生率を抑制した。洞調律維持時間はADF-II群で有意に良かった。心室細動発生までの時間を比較するとSOD群は162±118秒とコントロール群の66±38秒に比べて有意に延長した。 【考察】SODは、心室細動抑制効果は認められなかったが、ADFはADF-II群で最もよく不整脈を抑制した。ADFの至適濃度は0.1mmol/l付近にあると考えられた。
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