研究課題/領域番号 |
06671344
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤井 義敬 大阪大学, 医学部, 講師 (40156831)
|
研究期間 (年度) |
1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 胸腺 / リンパ節 / bcl-2 / positive selection |
研究概要 |
胸腺リンパ球および末梢リンパ組織(リンパ節および扁桃)のリンパ球の3カラーフローサイトメトリーによる解析による次のような結果を得た。 1.最も初期の胸腺リンパ球であるdouble negative cell はbcl-2を表現している 2.次の段階のdouble positive cellは一部にbc1-2を表現していないものがある 3.成熟した胸腺リンパ球であるsingle positive cell はbc1-2を表現している 4.CD1とCD3およびbc1-2による3カラーフローサイトメトリーによると、bcl-2を表現していない細胞はCD1陽性で、CD3を表現していないかごく軽度表現しているリンパ球に限られていた これらより胸腺ではリンパ球がT細胞リセプターを表現しはじめてpositive selectionを受ける段階の細胞でbcl-2の表現が低下することを示唆している 5.リンパ節および扁桃ではT細胞はすべてbcl-2を表現していたが、B細胞のうち刺激をうけて増殖しているKi67陽性細胞にbcl-2陰性の細胞がみられた。Ki67陰性細胞はすべてbcl-2を表現していた。このことはB細胞においても胚中心でfollicular dendritic cellとの接触によりpositive selectionをうけるB細胞でbcl-2の表現の低下がみられることを示唆している 以上より、リンパ組織におけるbcl-2の役割は、リンパ球のpositive selection と深くかかわっていることが示唆された。
|