• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

肺癌の転移機構の分子生物学的解析-特に移動能と細胞増殖因子遺伝子からの検討

研究課題

研究課題/領域番号 06671361
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 胸部外科学
研究機関独協医科大学

研究代表者

安田 真一  獨協医科大学, 医学部, 研究員 (60133279)

研究分担者 嶋田 晃一郎  獨協医科大学, 医学部, 教授 (60009488)
長井 千輔  獨協医科大学, 医学部, 講師 (10118482)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード肺癌 / 癌転移 / サイトカイン / 遺伝子解析 / 増殖因子
研究概要

癌患者での癌細胞の局所への浸潤と転移は、予後に重大な影響をもたらす事から、その抑制は重要な課題となっている。最近、増殖因子を産生する悪性腫瘍が癌転移の臓器選択性に関連することがマウスの腫瘍で報告されている。以前に、我々はヒト肺癌細胞より免疫担当細胞の刺激物質が産生されていることを見い出したが、これは同様に肺癌の転移に関連する因子で、肺癌の転移過程の転移への移動と腫瘍局所でのオートクライン/パラクライン的増殖因子の制御に関与しているのではないかとの考えから、産生されている増殖因子の遺伝子を指標に転移における役割を分子生物学的に検討した。
ヒト肺癌細胞13株、口腔扁平上皮癌3株と線維肉腫1株の17株を使用した。IL-1αは17株のうち58.8%に、IL-6は53%に、IL-8は82%、そして、TGF-βは17株の全てに発現を認めた。c-metは肝細胞増殖因子(HGF)のリガンドであるが、82%に発現を認めた。また、発現の見られた細胞はフラスコへの接着が強い細胞であった。細胞接着性に関与している遺伝子としてE-cadoherinと異常転写産物CD44Eの発現は各々82%と35%であった。ケモタキセルによる癌細胞の浸潤能は15株のうち10株(66%)にそれを認め、4株は強い活性を認めた。癌細胞のゲルへの接着能は、マトリゲル浸潤能の強い細胞がゲルへの接着も強かった。さらに、細胞外マトリクスを分解するマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)は、全ての細胞にてMMP2およびMMP9が検出された。高い浸潤能を認めた4株ではMMP2の活性型を認めた。これらの結果は、サイトカインは微小環境における細胞相互関係を通じ腫瘍の進展に対して重要な役割を果たしていることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi