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ラットグリオーマ細胞における神経鞘腫由来成長因子(SDGF)の発現と機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 06671377
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関東京大学

研究代表者

藤巻 高光  東京大学, 医学部(病), 助手 (80251255)

研究分担者 口野 嘉幸  国立がんセンター研究所, 生物物理部, 部長 (60124418)
松野 彰  東京大学, 医学部(病), 助手 (00242058)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1994年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードSDGF / グリオーマ / 増殖因子
研究概要

【目的】悪性脳腫瘍であるグリオーマにおいてはこれまでに、PDGF,TGF_a,bFGF,IGF-I等の増殖因子の発現が亢進し、また各々のレセプターも発現していることから細胞増殖に深く関与していると考えられている。本研究では、最近、シュワノーマ細胞培養上清より精製され、EGFファミリーに属するシュワノーマ細胞由来増殖因子(SDGF)が、グリオーマ細胞の増殖にどのように関わっているかを明らかにすることを目的とした。ラットグリオーマ細胞である9L,C6,T9等の細胞株では、SDGFが高発現し、またそのレセプターと考えられるEGFレセプターも発現していることより、SDGFはオートクリン増殖因子として機能していることが予想される。このSDGFの発現をアンチセンスRNAで抑さえ、グリオーマ細胞の増殖に与える影響を検討した。【方法】アンチセンスSDGFcDNAをヒトメタロチオネインプロモーターの下流につないだ発現ベクターを構築し、9L細胞に遺伝子導入し、アンチセンスRNA発現株を複数得た。アンチセンスSDGFmRNAの発現はNorthern法により、またSDGFmRNAの発現抑制はSemi-quantitativePCR法にて確認した。得られたクローンを用いて、in vitro(10%血清下),in vivo(ラット皮下腫瘍形成能)での細胞増殖能、腫瘍形成能を親株、或はベクターのみを導入したコントロール細胞と比較検討した。【結果】アンチセンスSDGFmRNAの発現量、内因性SDGFmRNA発現抑制度に相関し、9L細胞の増殖能がin vitroにおいてコントロール細胞と比較し、最大約50%までに、また、in vivoにおいてコントロール細胞移植により形成された腫瘍体積の約20%までに抑制されることがわかった。【結論】以上より、ラットグリオーマ細胞で高い発現が認められるSDGFが、それら腫瘍細胞の増殖、腫瘍形成に関与していることが明かになった。今後、SDGFのhuman counterpartを検索する予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書

URL: 

公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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