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カイニン酸てんかんモデルにおける遺伝子発現と遺伝子治療の試み

研究課題

研究課題/領域番号 06671391
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関鳥取大学

研究代表者

近藤 慎二  鳥取大学, 医学部・附属病院, 助手 (60192069)

研究分担者 紙谷 秀規  鳥取大学, 医学部・附属病院, 助手 (70194967)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードカイニン酸 / アポトーシス / てんかん / てんかんモデル / immediute early gene
研究概要

カイニン酸(KA)てんかんモデルにおける海馬錐体細胞死には、アポトーシスに関連する遺伝子の発現・増加があると考えられ、その同定とアンチセンスDNAを用いた遺伝子治療の端緒となる研究を計画した。平成6年度には、カイニン酸てんかんモデルを作製し、経時的に取り出した脳よりFas, c-fos, c-mycなどについて組織、分子生物学的手法を用いて検討を行ったが、それらの発現は確認することができなかった。そこで、平成7年度は、当初の計画を変更し、このてんかんモデルにおける海馬錐体細胞死に、アポトーシスがどのような時期に関わるかを、in situend labeling法を用いて検討することにした。in situend labeling法は、蛋白分解酵素で軽く処理した後、terminal deoxynucleotidyltransferase (TdT)を核内DNAの3OH未満にビオチン化したデオキシウリジンを結合させ、そのビオチンを免疫組織学的に検出するもので、ApopTag・Kit (ONCOR社)を使用した。ApopTag染色で最も早く陽性となるのは、既に形態学的変化(HE染色で、濃染像および細胞脱落)を示しているKA投与後の18hのCA3錐体細胞であった。24hになると、CA2を除くCA1, 3, 4でもApopTag染色が陽性となった。CA2錐体細胞に変化が及ぶのは、他の部位より遅れて、注入後7dであった。amygdalaは、24hに、entorhinal cortexは、72hに陽性となった。今回の結果より、扁桃体にKA注入後18hより少なくとも、7dまでは、海馬でのApopTag染色が陽性となったことより、KAのdistant brain damageによる海馬錐体細胞死にapoptosisが関与することが示唆された。さらに、正確に,apoptosisであることを証明するためには、錐体細胞の電顕的検討や、電気泳動法によるDNAのladderingを確認することが不可欠となり、今後の課題としたい。

報告書

(3件)
  • 1995 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 近藤慎二: "カイニン酸てんかんモデルにおけるアポトーシスへの誘導" てんかん治療研究振興財団研究年報. 7. 71-76 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Shinji KONDO et al.: "Apoptosis and Hippocampal Cell Death Induced by Intraamygdaloid Injection of Kainic Acid in Rats." Ann.Rep.Jpn.Epi.Res.Found.7. 71-76 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1995 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 近藤 慎二: "カイニン酸てんかんモデルにおけるアポトーシスへの誘導" てんかん治療研究振興財団研究年報. 7. 71-76 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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