研究課題/領域番号 |
06671399
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
古賀 寿男 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30153513)
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研究分担者 |
木原 俊一 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (30253610)
白石 哲也 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (70206275)
田渕 和雄 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50116480)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 血管内皮細胞増殖因子(VEGF) / mRNA / 転写開始点 |
研究概要 |
我々は、U373MG(神経膠芽腫細胞株)が小さなVEGFmRNA(1.0,0.8kb)を発現していることをNorthern blot analysisにて確認し、このU373MGから分離したmRNAをPrimer extension analysisのtemplateとして用いた。Primerとしては翻訳開始点から上流の三カ所に対応する21merのspecific primer三本(Pl:+1-+30,P2:-359--389,P3:-786--816)を合成し使用した。各々についてPrimer extension analysisを行ったところ、U373MGにおけるVEGFの転写開始点は翻訳開始点から-490bp上流に存在していた。従来の報告では転写開始点は-1.039kbとされているが下流にも転写開始点が存在することになる。この転写開始点からmRNAが転写されるとcoding regioinは保存されたまま小さなVEGFmRNAができることが判明した。VEGF遺伝子の5'non-coding regioinはGC sequenceが数多く存在する。このGC rich portionは他の成長因子(bFGF,TGFb)でも認められ、その機能としてはtranslational controlに関わっていると考えられてる。この結果から、ある種の腫瘍細胞では小さなVEGFmRNAを転写することで従来の大きさのVEGFmRNAからのVEGF蛋白の合成とは何らかの違いを生じている可能性が示された。今後我々は、このmRNAレベルと蛋白レベルの発現に関して解析を加えてゆく予定である。
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