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複合培養皮膚の開発とその臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671434
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関北海道大学

研究代表者

吉田 哲憲  北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (60133740)

研究期間 (年度) 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード人工真皮 / 血管内皮細胞 / 筋線維芽細胞 / 表皮細胞 / 共培養
研究概要

佐藤らが1987年に報告した方法によりWister系ラットの精巣上脂肪体より、血管内皮細胞を採取した。採取した血管内皮細胞は付随して得られる筋線維芽細胞と37℃5%CO_2下にて共培養すると、培養3日目頃から管腔形成を始めることが確認された。管腔形成確認の後、上記2種類の細胞が1×10^6個混在している細胞浮遊液を直径35mmの豚腱由来のI型アテロコラーゲンスポンジに播種し、播種後1日目、2日目、4日目、7日目にコラーゲンスポンジをコラゲナーゼ溶液にて溶解し、細胞を回収した。回収した細胞数の平均値は1日目5.17×10^5個、2日目6.03×10^5個、4日目8.03×10^5個、7日目1.98×10^5個となり、1日目は播種した数より減少したが、徐々に増加した。回収した細胞を再び37℃5%CO^2下にて培養すると管腔形成を始めたことより血管内皮細胞と筋線維芽細胞がコラーゲンスポンジ内で、血管内皮細胞の管腔形成能を失うことなく培養可能である事が示された。しかし、ヘマトキシリン・エオジン染色においては明らかな管腔形成は観察されなかった。また、ラットの皮膚より採取した線維芽細胞も、同じコラーゲンスポンジ内で培養可能であることはすでに知られており、血管内皮細胞、筋線維芽細胞、線維芽細胞が同一のコラーゲンスポンジ内で共培養できる可能性が示された。
今後、これらの細胞成分を同一のコラーゲンスポンジ内で様々な割合で培養し、どの様な共培養条件が血管内皮細胞の管腔形成に適しているのかを検索し、さらにこの人工真皮上に培養表皮を重層して、より生体に近い複合型人工皮膚の形成を検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1994 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 浅見謙二: "人工真皮と分層皮膚移植の併用に関する実験的研究" 日本形成外科学会誌. 15. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 青木一浩: "自家培養表皮移植を試みた尋常性白斑の1例" 形成外科. 38. (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1994-04-01   更新日: 2016-04-21  

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